ハヤテのごとく! 第362話 「イルカの飛んだ日」

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
ハヤテの最新話レビューをお届けします。
 
 
 
作中の時間で16年前の1989年1月8日。
一発屋のロック歌手の父親と売れずに終わったB級アイドルの母親の間に生まれたのがルカである。

 
 
この日を「日本が歴史的ニュースで騒然となった」と評しているのは昭和天皇崩御により昭和が終わり平成が始まったからだと思います。
 
 
 
 
本筋から逸れますが分かる人にしか分からない話をします。
 
空間歪曲は子供の頃、それはもうキョンシーが好きで好きで仕方なかったのですが、幽幻道士4がTVで放送された時に
テロップで昭和天皇の現在の血圧か体調か(詳しくは覚えてないのですが)を表示してた気がします。
来来キョンシーズと幽玄道士3、4は何度も見返した(当時はまだビデオテープの時代でしたね)ので今でも何となく覚えてます。
 
表示されたタイミングは確か子供達がダメ親方の命令でフルメタキョンシー盗んだ兄弟に対して
強盗を仕掛けてる所だったような気がするんですが流石に古すぎて確証が持てません。
 
空間歪曲の記憶力は不必要な所で発揮されるので正しい可能性も僅かにあるのですが……。
 
4だと途中のオーブンレンジのCMでパン作ってるの見て凄く美味しそうだと感じたのと、
掃除機のCMで女の人が「ダニって熱に弱いんだ」と言ってたのを未だに覚えてます。
あと、象印のCMやってた気もするんですが、商品が何だったかはよく覚えてません。
 
もう何年も前なのに、こういう下らない事はよく覚えてるんですよね。
それから何年もしてから東方神霊廟宮古芳香という名のキョンシーが登場して空間歪曲のテンションが異常に上昇するのであった。
 
閑話休題
 
 
 
 
さて、ルカですが、両親は娘に自分たちが叶えられなかった
「芸能界で大きく輝きたい」
という夢を託し、自分達の失敗をフィードバックする事でルカを成功へ導こうと事務所を設立。
 
 
大海原を自由に泳ぎ、光り輝く空を飛ぶイルカ――そんな意味を込められた「フライ・ドルフィン」という事務所名。
ルカがやたらとイルカに凝っているのはこういう所からなんだろう。
 
 
 
レッスン料や営業で借金は増える一方でも
「ここで諦めたら、我々を認めなかった芸能界にまた負ける事になる」
と生活が苦しくなっても夢を娘に託し続ける両親。

 
 
そんな両親に光り輝く大きな空を見せたい。
 
その思いから内緒で挑んだオーディション。
アイドルを目指して鍛え続けた14年の歳月がもたらした実力は間違いなく本物。
結果、ルカは合格を勝ち取り、1年後には表舞台に姿を見せる。
 
 
だが、両親の夢は自分たちの力、やり方でルカをトップアイドルにする事。
大手事務所のバックアップじゃ全く意味がない。
 
 
両親は借金を残して姿を消した。
ルカの両親をどう思うかは人それぞれだろう。
 
勝手な親だと思う人もいるだろうが、ルカに託した夢が潰えてしまった瞬間、
彼らの心は折れてしまったんだろう。
 
ここまで来るともう悲観して自殺していない事を祈るばかりだな。
 
 
残った借金は約1億5000万。
ルカに返済義務はないけれど、ルカにとってはそれが両親との最後の絆だったそうな。
 
ハヤテに比べて両親がマシだから全体的に重いな。
 
借金そのものはアイドルのギャラよく知らないから詳しくは分からないけど、ハヤテよりは完済が早いだろうな。
 
 
だが、ここで気を付けなければならない事。
それはアイドルがルカにとって両親の夢であり、本人にとっては漫画が夢だという事。
 
仕事場訪問で足橋先生の原稿を見て、レベルの高さに挫けそうになってとりあえず同人誌作成に着手。
その経緯で千桜さんやナギのような友人と呼べる存在にも出会えた。
 
次は何を描こうか、と前向きになれる。
うんうん、いい話だな。
 
 
これまで大変だったみたいだけど、その分、今後は報われて――――
 
 

 
 
あ、ヤバい。
 
 
マネージャーさんに発覚しないようにするのが重要だったはずなんだが、どっから漏れたのやら……。
 
これで万が一、許可が出てもルカはアイドルとしての自分が作った作品、というネームバリューではなく
無名の一個人として作った作品を評価してもらいたいはず。
 
このあたりは両親に似ている部分もある気がする。
 
ナギよりも向き合い方が真摯なだけに、潰えて欲しくはないのだが、果たして……
 
 
ようやく状況が緊迫して面白くなって来たハヤテ。
 
次週も注目