はやて×ブレード #42 「大バカダイヤモンド」

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
 
今月のはやて×ブレードのレビューをお送りします。
 
 
 
先月のゆかり・槙先輩から場面は再度、はやてVs桃香へ。
 
 
桃香「どーじゃッ ウチのッ 剣はッ! 前ばー見よって!! 後ろにもオモロイのは居るんで!!?」
 

 
はやて「もかちゃん!!!」
桃香「おお何じゃァ黒鉄!!!」
 
はやて「今までなにしてたん!!? ちょーーう、おんもしれーーのに!!!!」
 
 
そんな言葉は予想していなかったのか、気勢を削がれたのか。
思わず動きを止めてしまったもかちゃんの顔がわりとかわいい件。
 
 
こういう面がはやてのバカさだろうか。
はやてを前にして難しい事など考えるだけ無駄。
 
我らが主人公殿は物事を深く考えない。
 
だから思ってる事を当たり前のように口に出す。

 
 
はやてが面白いと感じたのならば、それは間違いなく面白い事なのだ。
今、この場においては桃香との星奪りが。

 
 
 
ウチは天地へ来てから何をしよったんじゃろうな。
今の今まで。

 
やろうで黒鉄。
うすボンヤリしたキモチの悪りーもんが、ようやっと晴れそうじゃ

 
 
 
単行本が十数巻出ているこの段階で、桃香はようやく、この境地に立った。
自分探しをしていた人がようやく答えを見つけたような段階だな。
 
 
 
大きく動きを見せる一方で鐘三つ目まで動かなかったのは叶依を囲む“黒組”の皆さん。
動いたら動いたで、つい加勢してしまったナギを叶依の刃友だと勘違いする始末。
 
勘違いからズルズル関係が引き延ばされる。
よくあるパターンだね。
 
 
 
同様に“黒組”なのが前回、ゆかり・槙先輩と戦っていたDランクの新入生。
矢野鷹子・園城礼音の二人。
 
 
Dランカーが何故、Aエリアに入れたのかと思っていたら、園城礼音の方が
システムいじくってランクのデータを改竄していた模様。
 
目的は上位ランカーの実力を見るためらしいが、システム改竄とはまた強引な手を使うもんだね。
 
 
矢野鷹子「“先生”の仰る通り、ここは手前どもが暴れるに然るべき場所でしたよ。下から上ってくのが楽しみです」
 
また“先生”か。
はやて、ナギの義理の父親だった人がそれっぽいんだけど、どうなんだろう。
とりあえず、その余裕がAランカー相手にするまで続くといいね。
 
運悪く、玲・紗枝と当たった“黒組”は名乗りを上げ終わる前に瞬殺されたし。
 
他も(新入生レベルとか楽勝だし)と元・白服らしくあっさり勝った紅愛。
星を落とされた蒼ちゃん。
白服なので星奪り参加できず暇そうなナンシーなど人それぞれ。
 
 
玲は言う。
 
どいつもそーだろ。
天地で剣に浸ってた時間の分だけ、因縁落とし前それぞれ抱えて手いっぱいだ。
割り込む気なら相応の覚悟で来いっつーこと。

 
勝ちたい相手と闘るってのは――ココではそー簡単なもんじゃねぇぞ
 
 
そう、容易ではない。
容易ではないからこそ、五十鈴は自身に剣客の霊を憑依させるというチート技を使ってまで綾那と対峙している。
 
石舟斎が抜け出て綾那が安堵した矢先に新しく憑依したのは宮本武蔵
顔面蒼白の綾那が隣の緊迫した空気との対比で面白く映ってるな。
 
 
綾那からすれば、とてもじゃないが勝てそうにはない相手。
だが、それでも綾那の見立てでは静久(綾那は名前を忘れてたけど)より数段劣るとの事。
 
ファミコンでWiiスポーツ起動させるようなもの」
 
とゲーマーらしい表現を綾那がしてくれたが、五十鈴の能力では憑依させた剣客の能力を最大限、引き出せないんだろう。
 
昔、初代MELTYBLOODのストーリーモードでワラキアがアルクェイドの力を三割までしか再現できなかったのに似ているね。
 
 
その後も様々な剣客の霊を宿して戦い続ける五十鈴。
それをキラキラした瞳で観戦するオヤビン。
 
 
でも、横で見ていた乙葉が危惧したように、五十鈴の術は肉体と精神両方に著しい負荷がかかるもの。
肉体の限界を超えてしまった五十鈴は崩れ落ちる。

 
 
だが、それでも五十鈴は必死に震える足で再び立ち上がった。
 
 
ウチは天の星だけ落としゃあええんじゃ!!!
そのために刃友が後ろ守ってくれとんじゃ
際まで信じて任せる!!!

 
 
そう叫ぶ桃香の信頼に応えるために。
あまり空気を読まない綾那ではあるが、こんな状態の五十鈴を容赦なく攻撃するほど鬼ではなかった。
 
 
“あんたを”キッチリ負かしてやる
 
 
ここの“あんた”が強調されているのは、たぶん剣客の霊など宿していない素の状態の五十鈴に向かって言ったからだろう。
 
 
次号で「同部屋対決」は完結するらしいのだが、個人的には連勝街道を疾走するはやて達だから、たまには相手に花を持たせてやってもいいんじゃないかと思う。
 
 
負けてポイント減少

秀耶戦に勝利

ゆかり戦
 
にすれば流れも綺麗そうだし。
 
 
元々、ゆかりやナギとは闘うだろうと思っていたが、最近、台頭してきた“黒組”の存在が不穏な空気を呼び込み始めている。
無論、相手がどうあろうと、ひつぎ会長と言う頂点は決して揺らがないだろうけど。
 
ナギはナギでその“黒組”以外に炎雪からも目を付けられているから、そっち方面も楽しみ。
 
 
来月の展開にも期待したい