ハヤテのごとく! 第325話 「匠の技、塩の塩梅」

 
 
 
さて、ヒナギクさんに半ば無理やりにでも仮眠を取らされる事になったハヤテ。
ついでに大浴場を利用しようとするが、入る前に入念なチェックを怠らない。
 
 
「僕がおフロに入るとかなりな高確率で女の子が入ってたりするからな」
 
あ、自覚症状あるんだ。
でも、目視で確認だと、誰かが入って場合、覗きになるよね……。
 
 
 
一通り、チェックし安全だと悟るとハヤテは安堵する。
 
 
「さすがにこの時間になんか色々事情があってフロに入りに来る生徒もいないだろう」
 
 
 
この一級フラグ建築士としての実力こそハヤテが主人公である証です。
 
 
 
 
美希「そろそろ下書初めの時期ですね」
 
 
唐突に宣言する美希。
彼女含めて生徒会三人組は突発的に何かやっても許容される便利なポジションにいると思う。
 
 
 
で、下書初めだが、簡単に言うと目標の下方修正。
年始には気持ちが新鮮なので達成不可能な目標を書くが、一年も半分が過ぎる時期ならば無理のない目標が作れるはず、というコンセプト。
 
 
お約束のように泉が墨汁で制服真っ黒にされたのはさておくとしても、理沙の目標が

『忘れものをへらす方向で』
 
と、目標レベル低すぎるのには笑うしかない。
 
 
 
で、墨で真っ黒になった泉が曲がり角でルカと衝突し、ルカは大浴場へ。
当然、ハヤテと遭遇するわけで……。
 
 
 
ハヤテにとって、ルカとの遭遇は全くの予想外。
 
 
 
 
まずい!!
 このままでは本当にまずい!!

 ルカさんは僕を女だと思ってる!!
 どこかで本当の事を言わなきゃいけないと思っていたけど……

 
 
今はマズい!!
 
 
 
 
さっさと性別言い出さなかった君が悪いよ。
 
 
 
 
ハヤテは思い切って性別を打ち明けてみてはどうかと自問自答するが、
 
「だましたのね!! 訴えてやる!!」
 
と言われる危険性を憂慮。
 
 
ならば、とハヤテは考えた。
 
 
 
女装は可愛い服で着飾る事ではない。
 一挙手一投足からにじみ出る女らしさの積み重ねこそ、真の女装だ。

 言うなれば精神的な意味での女装が要だと。

 
 
 
そう決意してその場をやり通そうとするが、背中越しに触れるルカにハヤテは自分の考えの甘さを悟る。
 
 
(こうなったら、最悪のタイミングだが、男だと打ち明けて――)
 
 
 
泉と遭遇しました。
 
いやー、タイミング最悪だね。
 
 
 
泉はヒナギクさんと違ってルカの事情を知らないし、ここで性別発覚は普通に起こりうる話。
 
 
あまり引っ張りすぎるのも緊張感薄れる要因になるし、次週あたりでこの問題にはカタがつきそうな気がする……
 
 
 
こういう場面で泉が出たのは、今後に対する伏線混みなのか。
もっと具体的に言えば、ハヤテ争奪戦に参戦するため順序よくイベントを消化している最中なのかは気になる所。
 
 
 
ルカに対し、どういう形で性別が発覚するか。
そのあたりに注目である