ハヤテのごとく! 第396話 「強さとは約束を守る事」

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
 
週を跨ぎましたがハヤテのごとく! 最新話のレビューです。
 
 
 

 
ナギに呼び出されてやって来たヒナギクさん。
 
詳細を聞いてのこの顔だろうけど、それも当然か。
事情が事情で常人には理解の及ばないレベルの話になって来ているわけだから。
 
 

 
だが、ここでヒナギクさんから
 
そもそもハヤテはどっちに勝って欲しいのか?
 
という根本的な部分に関する質問が飛ぶ。
 
 

 
そして西沢さんとナギの反応を目にしてヒナギクさんは
 
 


 
こんな意味深な発言を。
 
何か違う物が見えているのだろうか? と思っていたが、
同じ頃、ルカが同様の質問を当のハヤテにぶつけていた。
 
 


 
 



 
なるほど、こういう事か。
 
確かにハヤテは借金の返済云々というよりも、
命の恩人であるナギに対する恩返しという意識で執事やってる印象が強い。
 
ルカの想像通り、借金が完済されたとしても執事は続ける可能性は高いと見ていいはず。
 
 
今回の話の流れにおいて何が面倒かって、それはハヤテの
「お嬢様の執事である以上、誰かと付き合ったりできない」
という意識ではなかろうか。
 
 
別に執事やりつつ恋人いたって別にいいじゃないか
と言いたくなるのだが、このあたりよく分からない。
 
 
単に、彼女にかまけていてはナギの執事がおろそかになるから、という理由なのか。
あるいはアテネの一件が無意識化で恋愛感情という物に対して敬遠しがちにさせているのか。
 
 
前者ならナギがもっと自立する必要があり、
そういう意味では断じて三千院家のお屋敷に戻るべきではないだろう。
 
あの環境にいたからこそ、ナギは現在の堕落っぷりを披露していると言っていい。
今後、アパートで生活ながら徐々に自分の事を自分でやらせて行かないと改善されそうにないだろう。
 
 
後者は精神的な物だから大きなイベントが起こらないとどうしようもない。
強いて言うなら、やっぱりアテネを選択する、というエンディングになりやすくなるという事だろうか。
 
 
もっと言ってしまうと、そういう何かしらの障害がないと恋愛模様があっさり動きすぎるから
ハヤテがこういうキャラ設定にされているという見方も出来ると思うのだが、それは畑先生だけが知っている所だろう。
 
 
ただ、このハヤテの意識改革がなされないと、告白している西沢さんはもとより、
まだ告白しているヒナギクさんや泉の恋心も宙に浮く形になるので今回のイベントで改善されて欲しい。
 
 
などと思っていたのだが
 
 


 
かつてした約束をルカが消費してまさかの展開。
 
 




 
この反応を見て思うのは、
ハヤテは相手の恋心と必死さを真剣に理解する
という意識が薄いのではないかということ。
 
 
ハヤテは
 
ナギの執事をしている以上、誰かと付き合ったりできない
 
と自分なりの確固たる意志を持っているつもりだろうが、
ハヤテを好きなキャラには残酷な仕打ちをしている気がする。
 
ナギがいなくなればハヤテが振り向いてくれる、
と考えたヤンデレのヒロインがナギに危害を加えるレベル。
 
 




 
とりあえず、こんな事になって終了。
 
ただ、これも穿った見方をすれば、かつてルカにもう嘘をつかないとか
命に代えても約束を守りますと言った事に対する義理立てという理由だけにも感じられる。
 
なにせハヤテがルカに対する恋愛感情を持っていないのだし。
 
年齢的にハヤテはまだ結婚できないからルカと婚約するという形になり、
その間にルカへの恋愛感情を持つようになればまあ、綺麗にまとまるとは思う。
 
 
こんな約束でハヤテを繋ぎ止める事の虚しさはルカも自覚していそうだが、
状況が状況だけに無理やりにでも、と思考しての結果だろう。
 
 
このあたり、今後の展開を見て行く上で重要になりそう。
 
 
交錯する人間関係と同人誌対決の行方に今後も要注目