ハヤテのごとく! 第296話 「ルカ」

 
 
 
 
ハヤテ&夜空の召喚したロボットの戦いに巻き込まれ負傷したルカ。
頭部を負傷し、血を流す痛々しい姿だが、不幸中の幸いと言うべきか出血だけで意識は鮮明な様子。
 
 
そのまま病院へ連れて行こうとするハヤテを振り切って立ち去ろうとするルカだが、負傷は本人が思っているよりも重く、気力だけでは耐えられないほどの激痛に襲われる。
 
 
病院に行くべきだというハヤテに対し保険に入っていないから、と断るルカだが、それ以上に彼女を焦らせたのは仕事先からの電話だった。
 
慌てて立ち去ろうとするが、やはり気力ではどうにもならず、またしても崩れ落ちるルカ。
 
 
 
 
震えているのを気丈にも隠して何とか戻ろうとする少女を見捨てるほどハヤテは非情な人間ではない。
 
 
「急いでいるなら僕がなんとかします」
 
 
そう言われたルカは優しい言葉をかけられたら心が折れそうになる、と躊躇うが折れてもいい、と言うハヤテ。
 
 
 
「ケガをおしてまで行かなきゃならない場所なんですよね!? 絶対間に合わせます!!」
 
 
その真剣な表情に
 
 
「信じていーい?」
 
 
と問うルカの愁いを帯びているような表情にドキッとして返事をうっかり忘れる一幕もありながら、ハヤテはルカを抱えて彼女の仕事先へ向かう!!
 
 
女装したままで。
 
 
 
 
 
そんなこんなでようやく到着したルカの仕事先。
流石にメイド服で帰る勇気のないハヤテはルカに着替えを貸してもらえないかと催促するのだった。
 
 
 
そして、その二人を見つめるのは「結構、自信作だった」ロボットを破壊された夜空。
何やら目的が二十八代目の写真より“自信作”を壊された恨みに変わりそうだが、まあいい。
 


そして今、何の根拠もなく、ふと思ったのだが、ルカの職場って三千院の屋敷だったりしないだろうか?
ハヤテがルカの仕事場の近くに来たときのリアクションが既知の場所に対するそれだったように見えたのだが、どうだろう。
 
 

まあ、それとこれとは関係なく、ここでハヤテが服を借り、数日後にナギがルカと会う際に同行したハヤテがルカと思わぬ所で再会をした事で、自分の知らない美少女と親しげなハヤテとそれを見るナギ、みたいな展開になると面白そうだ。
 
 
 
以前にも書いた
 
同人誌だけでなく恋のライバルとしてのルカ
 
という立ち位置も面白そうなので、若干の期待してはいる。
ただ、ハヤテを好きなキャラクターが今以上に増えると収拾がつきにくくなりかねない、という側面を考えると微妙な部分も出てくるだろう。
序盤で伊澄さんにより提示されているマリアさんがハヤテを好きになった場合とか、泉の本格参戦とか色々と期待したい要素は多いのだが。
 
 
 
 
 
この前、「ハヤテはアテネ編からつまらなくなった」と言う人を見たが、そういう人は単にコメディタッチの作品としてハヤテを見ており、
序盤で提示されたナギのハヤテは自分が好きだという勘違いがいつ、どのように解消されるか
等々の伏線回収に期待している人は意外と少数なのかもしれない。
 

その作品をどう楽しむかは個人の自由だが、極端な事を言えば、面白くないのに蛇足で読むのは畑先生に対して失礼だから、そういう人は読むのを止めてしまえばいいんじゃないかと思わなくもない。
 
 
 
 
まあ、そんな話はさておき、ロボットはもう一体いるので、夜空が再度、何かを仕掛けてくる可能性は高い。
次週はルカのキャラクター提示が続行されると同時に、慌しい空気は続行になりそうなので期待しよう