ストライクウィッチーズ2 第8話 「翼をください」 感想


ストライクウィッチース2 第8話の感想です。
約一週間近い遅れとなってしまい、非常に申し訳ありません。
何とかペースを上げて更新できるようにします。





さて今回、視聴者は開始早々に「おや?」と思った事だろう。
OPがなかったというその一点において。


アニメを多少なりとも見ている人は経験があるだろうが、最終話にOPがないケースというのはある。
ただ、最終回でもないのにOPがないのは非常に珍しいケース。
ちなみにアニメの最終回にOPがない事があるのは、最終回ともなると綺麗にまとめる上での尺が必要であり、本来ならばOPが流れる部分の1分半程度の尺が重要かつ必要になるからだと思われる。

今回は重要な回という事なんだろう、と思って見てました。




では、本編に話を移します。


いつもより少し早く目が醒めた芳佳は烈風斬(小説版の表記に準拠)の練習をする坂本さんを目撃する。
扶桑に伝わる烈風斬をも越える秘奥義「真・烈風斬」さえ使えるようになれば、どんなネウロイが来ても一撃で粉砕できると聞き、烈風斬を教授して欲しいと言う芳佳だが、坂本さんは芳佳のようなヒヨッコでは使いこなせないと言ってこれを拒否する。



意気消沈するものの、
「私がまだまだ未熟だから坂本さんは烈風斬を教えてくれないんだ。だからもっと頑張らないと」
とプラス思考で捉える芳佳。


こういう所はプラス要素だろう。
主人公がウジウジ悩んでいると、視聴者も多少なりとも苛立ちを覚えさせられたりするものだが、今回の芳佳のように主人公がプラス思考で即座に自己完結するとスッキリして見ていられるという物。




そんな芳佳に異常が起きたのはリーネ、ペリーヌと模擬戦を行った時だった。
上手くペリーヌの後ろを取った芳佳のストライカーユニットが黒煙を吹き上げた事で体勢を崩してしまったのだ。
そのまま本来どおりの飛行が出来ず、三戦ともペリーヌに負ける芳佳。



訓練を遠目で眺めていた坂本さんは整備班からストライカーユニットに異常がない事を聞き、不調の原因が他にあるのではないかと考えて健康診断を受けさせるが、こちらも異常なし。

トゥルーデの命令によって不調の原因が解明されるまで芳佳は基地待機になる。




その夜。
頑張り度合いは人一倍である芳佳は格納庫で箒を使って飛行訓練を行うが、そこへサーニャとエイラが通りがかる。
何故、上手く飛べないのかと気落ちする芳佳を励ます二人。

サーニャ「ちょっと休んだ方がいいのかも」
エイラ「そうそう。きっと疲れが溜まってんだよ。寝て起きたら治ってるんじゃないか?」

この時、笑顔で励ますエイラの破壊力が地味に高いのだが、まあ、それはそれ。




サーニャ達と別れた後、場所を変えて一人で練習に励む芳佳。
何とか浮けたが、箒が耐え切れずに破砕。


「こんなんじゃ誰も守れないよ……」


と涙する芳佳にそっと歩み寄るリーネ。


励ましの言葉をかけるわけではないが、隣にいる事が支えになる事もある。
リーネちゃんマジ天使とかそんな感じ。









そんなある日、基地に向かっていた戦艦大和の医務室で爆発が発生したため、芳佳はリーネと救護に向かう事に。
大和へ到着した芳佳を待っていたのは大量の負傷者。
だが、それも芳佳が治癒魔法を展開すると、わずか数秒で重傷者の出血が止まる。
芳佳の回復魔法がチートレベルに達しようとしているな。



そのまま次々と十人を超える負傷者を治癒して行く芳佳。

医療班「これが噂に聞いた宮藤さんの治癒魔法の力か」

何で知ってるんだよ、と思ったら、大和を指揮していたのが第一期でも登場した扶桑海軍の杉田艦長だったので納得。






負傷者が全員、助かって安堵する関係者一同だが、そこへネウロイが出現。
大和が航行しているのはネウロイの巣があるヴェネツィアから500km以上、離れた地点であり本来なら安全圏のはずなのだが、出現しちゃったものは仕方ない。
ひょっとしたら、この本来、出現しない場所に出たのも今後の伏線になるのだろうか?






大和を旗艦とする艦隊はネウロイに砲撃を開始。



杉田艦長「やったか!?」


艦長、ダメです。それは効いてないフラグです!!
案の定、再生速度が速いネウロイの前に主砲の直撃も効果が薄く、巡洋艦がビームに被弾し大破。





一方、出撃しようとした芳佳はストライカーユニットが動かないという危機に陥っていた。
艦隊の危機に芳佳を待てずに出撃し、艦隊が離脱する時間を稼ぐリーネ。




親友を守るため、必死になって飛ぼうとするが、ストライカーユニットは一向に動かない。
無力感に打ちひしがれ涙する芳佳の脳裏に父と交わした
「皆を守るような立派な人になる」
という約束がよぎる。


もう飛べない……。もう誰も守れない……
心が折れそうになる芳佳だが、その時、声が響く。


『泣くんじゃない芳佳。お前は飛べなくなったわけじゃない。これがお前の新しい翼だ』


声と共に現れたのは一台のストライカーユニット。


おい、芳佳の親父さん絶対、生きてるだろ




副官「艦長、格納庫が開いています」
艦長「何!?」




ここは意図的に一期の最初の方と同じような描写にしたんだろうな。
芳佳の装着したストライカーユニットを見て艦長達は顔色を変える。



副官「あ、あの機体は試作型の……」
艦長「宮藤さん、危険だ!! その機体は試験飛行も済んでない!!」



いやいや、そんなもんを格納庫に積むなよ……






だが、そんな艦長達の危惧を意にも介さず、数百メートルはあろうかという今までとは比べ物にならないほど巨大な魔方陣を展開して一陣の風になった芳佳はシールドを限界まで張り続けてあわや墜落という所まで疲労したリーネを無事に救助。


そして、安堵は直に親友をここまで追い込んだネウロイに対する怒りに変わる。



「よくも、よくもリーネちゃんを……!!!!」



怒れる我らが主人公はシールドを展開してネウロイへ突撃。
内部に次々と攻撃を加えてコアを破壊。
巨大なネウロイを芳佳は単騎かつ一瞬にして粉砕する。





そう、これまでストライカーユニットが調子悪かったのは、芳佳の成長した魔力を受け止めきれなかったからだった。


今回の新型は今までのストライカーが受け止め切れなった芳佳の強大な魔力を受けて運用できるとの事なので、今後の芳佳はこれまで以上に活躍するようになるのだろう。
今まで幾度か描写されていた芳佳の魔力上昇もきっちり伏線回収された形になったようだ。


ただ、死んだはずの父親の声と共に新型ストライカーが出現した、という怪現象に関しては一切、説明がないので、今後明らかにされるのかは気になる所。






あと3話ほどで最終回に突入するであろうストライクウィッチーズ2。
今まで以上に注目である