今週のハヤテのごとく! のレビューをお届けします。
「オレは生きる……生きるんだ!!」
と死亡フラグを立てながら彷徨うタマが遭遇したのは伊澄さんだった。
どうやら生存フラグが立ったようです。
ハヤテから詳しい経緯を聞く伊澄さん。
「こんな大きな猫、ナギやマリアさん以外の人が見たら虎と間違えてしまうかも知れませんね」
伊澄さんがタマを虎だと気付いている描写はなかった気がするが、今回の台詞もあるし、伊澄さんの事だからタマが虎である事だけでなく人語を操る事には気付いていても不思議はないな。
そんな伊澄さんが差し出したのはニーベルングの首輪。
鷺ノ宮家に伝わるたった一つの由緒正しい首輪だそうな。
“余程疑り深い人でない限りは”タマを見ても猫だと思ってくれるとの事。
ちなみにニーベルングはニーベルンゲンとも表記し、ニーベルンゲンの歌は神話・伝承等に詳しい人だけは勿論、ジークフリートという単語に聞き覚えのある人もいるだろう。
詳しく知りたい方は下記を参照されたし。
そんなこんなで迎えた翌朝、タマを見かけて怪訝な表情を浮かべる千桜さん。
ああ、比較的、常識人に分類される人がここにいましたか。
ハヤテがごまかしたので、その場は何とかなったが、千桜さんの事だし、仮に気付いてもあまり深入りしないような気がする。
住人はともかく、近隣住民の人目に付くのを防ぐため、空き部屋にタマを隠すハヤテ。
とにかく入居者を集めて家賃収入を得なければ、と焦るハヤテの元に予期せぬ来訪者が現れる。
それは昨夜、ハヤテが襲撃者と勘違いした女の子だった。
どうやら入居希望者らしいが運命を感じる、と言って何故かハヤテに抱きつく女の子。
先週から気になっていたが、この子って少しアテネと似ている気がするんだよな。
アテネの妹さんとかってオチだったりしないだろうか?
そして間の悪いことにその現場をナギに目撃されるハヤテ。
端から見たら彼女に抱きつかれているようにも見えるから、ナギが取り乱すのも無理はない。
先週の時点では予想もしてなかったが、このキャラが新たな台風の目になるのだろうか?
仮にそうだとしたら掘り下げられるのは恋愛関係と見る。
このキャラ(まだ名前は不明)がハヤテを好きにならなくとも新たな恋敵(ナギ視点です、念の為)の出現でハヤテとナギの関係性に多少の変化がもたらされるのは大いに歓迎したいところ。
個人的にはナギの
「ハヤテは自分の事が好きだ」
という勘違いが解消され、それでもナギが
自分はハヤテが好きなんだ
と再認識する流れにしてもいいんじゃないだろうか?
そうなればナギのハヤテに対するアタックが始まり、対抗馬としてのヒナギクさんや西沢さん、あるいはアテネを絡めた恋愛模様が描かれて面白い展開になると思うのだが……。
あとは当初から伏線が張られているであろうマリアさんがどうなるかだが、まあ、それは終盤でもいいかな。
最後の山場としてのマリアさん、という位置かも知れないし、それはそれで面白そうだ。
とは言ってみたものの、実際には次の山場はルカの本格的な登場あっての物だろうから、恋愛関係のエピソードの本格始動はまだまだ先と見るべきだろう。
短く終わるのか、あるいは今後を左右する嵐となるのか。
新キャラの位置づけに注目したい。
ただ一点だけ気になるのはロケット花火による襲撃者の正体が判明していないということ。
次週以降に提示される可能性もあるのでそちらにも注目したい