ストライクウィッチーズ2 第11話 「私であるために」 感想

 
 
ストライクウィッチース2 第11話の感想です。
 
 
 
 
ネウロイを烈風斬で撃破したものの、苦痛に襲われる坂本さん。
もう自分が限界だと悟っている坂本さんは歯痒さを滲ませるが、こればかりは年齢を重ねた事による自然的な魔力の減退から来るものなのでどうしようもない。
うっかり烈風丸に触れた芳佳をいつになく怒鳴ったりしたが、恐らくこれも歯痒さから来る苛立ちをついぶつけてしまったのだろう。
 
 
 
 
そんなある日、ミーナ中佐と坂本さんはヴェネツィアにあるネウロイの巣を攻撃する最終決戦についての段取りを説明されるが、軍のお偉いさん達はウィッチを直接戦力として捉えず、戦艦大和を主軸にすると宣言。
 
 
杉田艦長
「我が扶桑海軍ではガリアでのウォーロック実験を研究した結果、より安定度の高いコアコントロールシステムを開発しました。10分と限られた時間内ですが、暴走を完璧に防ぎつつネウロイ化が可能です」
 
 
これで大和をネウロイ化させ、巣を叩く段取りだそうだが、嫌な予感しかしないとはまさにこの事。
ウォーロックは一期で出た兵器だが、それが暴走した結果、どうなったかは一期からの視聴者ならよく知っているだろう。
ウォーロックは軍の一部の人間が極秘開発して上手くいかなかったのに対し、今回のコアコントロールシステムは扶桑が国を挙げて開発していると思われるので、完成度が高いという点でまだマシ。
しかし、不安要素満載なのには変わりがないわけで――
 
 
 
 
それにしても杉田艦長。
あなただけは良識人だと思っていたのに……。
いや、杉田艦長個人としては反対でも上層部から強要されたら実行しなければいけないし、人類を救うためには個人感情を封印せざるを得ない部分もあるんだろう。
 
 
 
 
基地に帰還し、作戦の概要をミーナ中佐が説明したその夜。
坂本さんは真・烈風斬を完成させるために深夜の格納庫からストライカーユニットを無断使用しようとした所でミーナ中佐に阻まれる。


「私はまだ戦える!!」
「もう止めて、美緒!」
「まだだ! 私は必ず真・烈風斬を完成させる!!」
「ダメよ!! 分からないの!? もう無理なのよ!!」
「頼む!! 一度だけ、一撃だけでいい! 私に真・烈風斬を撃たせてくれ!」



「お願いだ……。私も11人の中にいさせてくれ!!」
 
 
昼間に作戦概要を説明していたミーナ中佐が発した
 
「私達11人でストライクウィッチーズよ」
 
というその一言が、魔力が尽きかけ、戦力外になりつつある坂本さんを何よりも焦らせたのだろう。
真・烈風斬にこだわっていたのはそれだけが自分に残された戦う力だと想っていたからこそ。
 
 
だが、坂本さんの焦りとミーナ中佐の友を想う心の激突を聴いていた芳佳は最終作戦出撃時に
 
 
(そうだ、私が坂本さんの分まで頑張るんだ。そうすれば、坂本さんは戦わなくて済むんだ)
 
 
と空気の読めない思考回路を働かせる。
戦力であろうとする坂本さんに対して、芳佳がここまで空気が読めてないのも珍しい。
芳佳からすれば良かれと思っているだけに残念でならない。
 
 
 
 
そして始まる最終決戦。
大和に集中するUFO型のネウロイのビームを全身全霊でシールド張った芳佳が防御し、その間に他のメンバーが敵を確固撃破。
無論、艦隊もただ進むだけでなく、大和ネウロイ化の準備をしつつ、ネウロイへ砲撃を開始。
ウィッチ個人の携行できる火器と砲撃では威力も段違い。
一時的にUFO型のネウロイを一掃するが、噴煙を割いて出撃してきたUFO型ネウロイの第二陣がリーネとペリーヌを包囲。
 
 
坂本さんが烈風斬を叩き込むべく突撃し――――魔力が切れてしまう。
弾き飛ばされた烈風丸はよりにもよって大和の甲板に突き立つ。
いかんな。何かのフラグにしか見えない……。
 
「私は戦えないのか……。誰も守れないのか……」
 
 
 
 
呆然とする坂本さんを余所に作戦は進行。
甲板に突き刺さった烈風丸の影響で失敗するかとも思ったが、大和はネウロイ化に成功し浮上。
砲撃に次々と粉砕されていくUFO型ネウロイ
 
 
このUFO三つ集めたらボーナスとかないのかな、と思った。
東方のやりすぎですね、すいません。
 
 
 
 
坂本さんが
「私にとって、生きる事は戦うことだった。だが、もうシールドを喪い、烈風斬も使えない」
 
と言ってる裏で
 
「良かった。これで坂本さんが戦わなくて済む」
 
とか言っちゃう芳佳ちゃんの空気の読めなさは異常。
 
 
 
 
一方、こちらはネウロイ化した大和。
迎撃に出るUFO型ネウロイの攻撃を浴びせ続けられる大和だが、ネウロイ化し、再生能力を獲得した大和は意にも介さず反撃しながら巣へ突撃。
零距離でネウロイの巣へ主砲を斉射しようとする大和。
 
 
杉田艦長
ネウロイ化した大和は無敵だ!」
「我々の勝ちだ!!」
 
 
やめてください、あんたいい人だけど、発言はフラグなんです!!
 
 
案の定、火器管制システムが原因不明のエラーを起こして起動しないという最悪の事態に陥る。
さらに、巣からは新たな迎撃用ネウロイが繰り出され、大和を集中攻撃し続ける。
あまりに絶望的な状況。
杉田艦長が作戦失敗を悟り、戦線を離脱しようとした時、坂本さんが単騎で突撃。
 
 
「終わってなどいない! この戦いも、私もだ!! 私が大和に乗り込み、魔法力で魔道ダイナモを再起動させる!!」
 
 
 
 
ここで終わった第11話。
坂本さん、尽きかけた魔法力で起動させるとか無茶じゃないですか、とか思っていたら最終回予告で死を悟ったような表情の坂本さん
 
「天空より永遠に」
 
という何だか坂本さん死にそうなタイトルで嫌な予感しかしない。
そりゃ、そこまで坂本さんが好きかと言われると微妙なラインだが、ここまで来たなら全員、生存してもらいたい所。
いよいよ残り一話。次回で最終回になったストライクウィッチーズ2。
 
 
 
締めの手腕に注目したい