ハヤテのごとく! 第363話 「ミステリールーム 1」

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
今週もハヤテの最新話レビューを。
 
 
 
どこから漏れたかわからないがマネージャーさんに発覚したルカの同人活動
 
しかし、事務所の社長さん(?)は
 
「いいんじゃない? 今時こういうのウリになるし」
 
と好感触。
 
 
(なんだ、先週の流れに反してスムーズに解決したじゃないか)
 
などと思っていたら、マネージャーさんの危惧は、これを許したらルカがアイドルを辞めるんじゃないか、というもの。
 
ルカには、あっという間に成功を掴んで借金をきっちり返せるようになるだけの力がある、と見込んでいるマネージャーさん。
 
「ルカには最低でもあと10年はアイドルとして働いてもらわないといけないっていうのに……」
 
という台詞だけだと彼女がルカでなく金の事しか考えていないように映るのだが、そもそも事務所の利益の事を考えるのであれば
大々的に広告を出して売り出しているルカにあっさり辞められると先行投資等が回収できなくなるのかも知れない。
 
 
一方、ルカと対決する(予定)ナギは同人誌の内容が決まったと鼻高々。
 
事故で亡くなった少女。
彼女が幽霊として現世にとどまっていられるのは49日。
 
だが、彼女がどうしても観たいアニメの最終回が50日目にあった。
そのため彼女はその49日を1日早くアニメを見るため監督の夢枕に立ったりして費やす。

 
 
以前、西沢さんに語った内容と同じだな。
今までのナギの生み出した物に比べれば圧倒的にまともな内容なのだから進歩を喜ぶべきで――――
 
 

 
 

 
 
いかん、全く進歩してないぞこの女。
あまりの酷さに思わずこの女呼ばわりしてしまうくらい酷い。
 
 
よし、ダメな点を考えてみよう。
 
魔法少女である意味があまり見えて来ない
・説明台詞
・本来の設定と違って事故で亡くなってない
・というか、ナギの作画が濃すぎて少女に全く見えない

 
うん、わずか1ページにこれだけ見つけられた。
畑先生、よくこんなカオスな設定を描けるなぁ。
カオスな物を作るの逆に難しそうなもんだが……
 
 
 
千桜さんは、もっと普通に描け! と指摘するもナギは充分、普通だと反論し、
カユラが面白いと言うと、その意見を根拠にそれ見た事かと言わんばかりの態度(昔に比べて焦りがあるようにも見えるが)。
 
その光景を見て
「お嬢様って、もしかして進歩してないんですかね?」
と疑問を浮かべるハヤテ。
 
よく言ってくれた。
 
 
 
副管理人はかつてナギが足橋先生の仕事場で
「私が漫画だと思っていたものは落書きだった……」
と自身の実力不足から来る挫折を味わい、そこから復活する事で大きな進歩があると思っていた。
 
 
しかし、今週のナギを見る限り、基本部分はまだマシだが、それ以外の部分において進歩が全く見られない。
カユラが「爆笑」と言ったのを支持するナギだが、そもそも最初の構想段階ではシリアスだったように見えるし、
ナギがシリアスとギャグどっちをやりたいのかすらあまり見えないのは大きな問題だろう。
 
 
確かに同人界において小規模のサークルは数多く存在するのだから、独自色は大きな強みになるだろう。
しかし、ナギはまず基本軸をしっかりさせる事の方が先決なのだから、独自色を押し出し過ぎるのはまだまだ早い。
それでなくても二次創作ではないオリジナルという時点で独自色は出ているんだから、元のストーリーで勝負していいはず。
 
 
そうこうしているうちに、マネージャーさんから同人誌――というか漫画を描くなと言われたルカが
部屋を貸して欲しい、とゆかりちゃんハウスを電撃訪問。

 
 
そして、そんな深刻な話が進もうとする中、
 
 

 
 
無駄に不敵な笑みを浮かべた西沢さんが夏休みの予定を訊こうとやって来るのだった。
 
 
ルカと西沢さん二つの動きがどう関係してくるのか気になる所ですね。
 
西沢さんは要所要所でキャラクターの進路を提示してくれているから今回も大きく貢献しそう。
まあ、ルカがアイドル辞めません、って言ってしまえば済むような気もするのだけれど……
 
 
そんな感じで次週に続く