はやてのアホなスライディングで終わった制服のお披露目式。
でも、夕歩も槙先輩も滝沢秀耶も皆、早くも「次」を見据えていた。
綾那はどうやら秀耶にロックオンされた模様。
まあ、予想はしてたけどね。
そして生徒達を見つめるひつぎ会長。
聴こえてくるようだわ、生徒達の声が。
次は誰を相手に
次は誰と共に
準備を急がなくてはね。
次への扉と新たな鐘を待つ剣の徒のために。
そして――
次の作品にご期待下さい
完
静久「やめましょうそういうの」
本当だよ!
でも、こういうネタを嬉々としてやるから、ひつぎ会長は最高なんだよね。
そして今回の主役はもかちゃんです。
桃香が思い返していたのは壇上のはやての姿。
それを思い返せば思い返すほどに疑念は募る。
(黒鉄とウチと、何が違うてこんなに……)
才能じゃないかな?
とか言ったら身も蓋もないよね、きっと。
打ち込みに素振り。
筋トレと走り込み。
食事だって同じか、桃香の方が多く食べているくらい。
だからこそ、納得がいかない。
(やってる事は変わらんのに、あいつだけがどんどん伸びていきよんな……)
何が違うのか。
単純明快なその一点を解消するため、桃香は食事がてら各人に訊いて回る事に。
素振りや切り返しなど基本練習にウェイトトレーニングと至って普通な項目のじゅんじゅん。
だが、そこへ猿飛(木から木、屋根から屋根へと飛び続けて町内一周)なんて加えてるんだから怖い。
こうして、どんどん覗きのスキルが増していくわけですねわかります。
その後も夕歩やみずちさん等に訊いて回り、
内容も要ではあるけれど、大事なのは反復と継続。
老練の技はあらゆる力を凌駕するのよ
と語るみずちさんに
(先生と話しとる気分になるな)
などという感想を抱きつつも、周囲と自分が大差ないと再認識し、やっぱり納得いかない桃香。
その時、桃香に電撃が走る!!
自分よりも強い上位ランカーを参考にすりゃいいんだと。
直後に炎雪と目が合って即座に回れ右するもかちゃん。
頬に飛び散った醤油を全く意に介さず、魚の骨をバリバリ喰ってる炎雪が何だかワイルドで素敵ですね。
うんうんうん。ありゃ違うなうん。参考どころじゃない
と青い顔する桃香だが、炎雪の獣性とでも言うべき性質は生来の物だろうから、何もかも参考にならないだろうな。
他の上位陣はと言えば例によって食事量が異常なみのり。
餃子30人前をジャッジ隊含めた10人で食べようとするシドとナンシー。
それを見て
「女の胃袋とは思えない」
と言いつつ白米大盛りとめちゃくちゃ大きいパフェ食べてる玲。
再び、桃香に衝撃が走る!!
メシじゃ!!!
上位ランカーは皆メシをアホほど食う。
つまり強さは稽古やトレの量でのーて胃袋で決まるんじゃー!!!
以下、上位陣のコメント
ナンシー「バカか? 食って強くなれるかっての。地味にキツいトレ積んでんに決まってっしょ」
紅愛「単に失礼なの? バカなの? 私はそんなに食べてないし」
玲「バカか」
紗枝「ないわね」
これは酷い。
唯一、フォローに入ってくれたのは静久だけだが、
「食は肉体の根源。食べることで病を退ける事はできるから!!!」
といい表情で言った本人が体調不良をそれで悪化させた過去があるんだから説得力は欠片もない。
ついでに通りすがりの槙先輩が
「たくさん食べると、骨が太く強くなるわ!!」
と決め台詞っぽく言い残していったが――うん、もう槙先輩はあまり気にしないでおこう。
結局、何が違うのか答えは出ず、モヤモヤは解消されないまま。
桃香はあんまり頭使うの得意じゃないからこういうのはいい機会だし、答えでりゃいいんだが……。
などと思っていたら最後に登場したのは、疲労困憊のはやて&綾那。
模擬戦終わってからずっと打ち込みやってたと言う綾那に対し、なんでかと問うた桃香は逆に
「なんでって、普通そうじゃないの?」
と返される。
闘争心みたいなの? ――の余り分。あるでしょ? あんた達にも
その言葉を反芻し、眼前でボロボロになりながらも満足げなはやてを見て、
「何をすればいいのかわかりそう」
と頼もしい発言をする桃香。
これはサブキャラの実力向上フラグかな?
五十鈴は卒業イベントの時に純粋な剣の腕で相手退けたりしてたし、何だかんだで実力は向上してるはず。
次回からは新学期。
主人公サイドも色々とやる事多そうだけど、桃香のパワーアップにもわりと期待してます