一緒に同人誌作成に取り組むナギとルカ。
だが、作業はなかなか思うように進まない。
独りでやってて出なかったものが、2人になったからと言って急にポンポン湧き出るわけがないので当然である。
作業途中でナギとルカはアニメで共通項があると知り、誰が好きかで嫁論争開始(ナギとルカは性別女だから嫁じゃなくて婿になるのか?)。
嫁が重複したら占有権を主張し、別々だったら自分の嫁の魅力が理解されない事に抗議する。
嫁の奪い合いは実に醜い争いなのである。
副管理人は嫁論争大好きだけど。
いつの間にか千桜さんを交えてどのキャラがいいとか議論し、アニメを見続けるよくない流れを断ち切ったのはヒナギクさんだった。
その原稿は自分で〆切を決めて、自分の夢のために描いている原稿でしょ?
確かにまだ趣味の同人誌で、遊びの延長にあるのかもしれないけれど……
遊びももっと真剣に遊びなさい
と睨まれて作業を再開する2人。
「我々のようなヒヨッ子に、寝る時間なんかありはしない!!」
と言い切ったナギが真っ先に寝落ちするお約束展開はさておくとしても、ルカはアパートに住む事に興味がある様子。
ルカ「部屋を借りたらさっきみたいにいつもハヤテ君が優しくしてくれるの?」
ハヤテ「まあ、できる限りの事は。でも……お嬢さまは少し特別です」
近くで交わされるそんな会話に
(……何かやな予感がするなぁ)
と虫の知らせめいた予感に襲われる千桜さん。
十中八九、ナギとルカは何かがきっかけで揉めるだろうけど、現段階ではまだ原因が掴めない。
一応、予兆はいくつか見えて来ているが、どれも決定打に欠けている。
ハヤテは作中の時間軸の管理が徹底しているのが長所だが、物語の進む速度が遅いという点では短所でもある。
ルカ編は勿論、アテネの力が戻るのはいつなのか、などと考え始めるとキリがないからやめておくのが賢明だろうか。
現実世界の夏コミが終わるまでに即売会イベントが始まればいいんだが…………