ハヤテのごとく! 第320話 「色々がんばろう」

 
 
 
ハヤテのごとく! 劇場版の情報が明らかになりました。
 
公開日は8月27日。
しかも、ネギま劇場版と同時上映だとか。
 
 
ただ、副管理人はハヤテのアニメはとある理由で敬遠しているので観に行くかは微妙なライン。
個人的には同時上映のおかげで尺が短くなるのがちょっとなぁ……とか思ったりしてます。
 
 
そんな前置きもこのくらいにして今週のハヤテです。
 
 
 
 
 
ルカに会いに行く事になったハヤテ――は何の躊躇いもなく、
 
 
「今すぐ制服を脱いで、僕にその制服を着させてください!!」
 
 
と要求するが、ヒナギクさんは当然、猛抗議。
これを機に性別を明かせばいいと指摘するも、ルカがショックで死んだらどうしようか、などとアホな危惧するハヤテ。
 
 
少し考えたヒナギクさん。
ルカと会うのに自分も同行する事を条件に服を貸す事で妥協する。
 
 
 
同じ頃、ルカはラジオにゲスト出演中。
ガラス越しに多くのファンが見守る中、トークを軽快にこなして笑顔で収録スタジオを後にするが、帰りの車内では顔に疲れが浮かんでいた。
 
 
理由は仕事の多忙さから来る疲労ではなく、朝までまんがの事を考えていたのが原因。
無論、マネージャーさんに同人活動の事など言えるはずもない。
 
 
現時点でルカが創作活動について語れるのはごく限られた一部の人間のみ。
そして、その“一部の人間”であるハヤテが今回呼ばれたのも同人誌について大事な相談があったからだった。
 
 
「自分の作品のどこが面白くないのか教えて欲しい」
 
 
ルカは単刀直入にそう切り出した。
 
どうしても売れるまんが家になりたい。
そのために、もっと面白い作品を描かなければ、というルカの考えは至極真っ当なものだと言える。
 
そして第三者に推敲してもらうのは一番、正しい手段と言えるだろう。
 
ハヤテが選ばれたのも、以前から仲のいい千桜さんや、遠慮のあるナギでは率直な意見が聞けないと判断したからだろうか。
 
 
だが、ハヤテは
 
「独創的で面白い」
 
と述べるに留める。
ナギの作品を間近で見てはフォローしてたので、素直に批評できなくなってるのかも知れないな。
 
そして、ハヤテの独創的で面白いという意見はルカの求めるものではなかった。
ルカが求めているのは一般的な見地からの評価だからだろう。
 
 
 
その時、ルカの同人誌を手に取ったのはヒナギクさんだった。
 
ルカに会った時、僅かながらも彼女の身の上を知り、苦労している事を理解した。
それでもまんが家になりたいと努力するルカのため、ヒナギクさんはナギと違ってまんがには疎い人間として率直な意見を告げようとする。
 
 
恐らく、これこそがルカの求めているものだろう。
 
最近のルカはどうにもハヤテが女装しているせいでナギとの同人誌対決(仮)のためという緊迫感が薄れてしまいがちだったのだが、こうしてヒナギクさんがルカの同人誌に対して関わろうとしているのは大きい。
 
 
ただ、僅かながらに断片的な情報が出ている範囲内でルカの同人誌はナギに比べて動物をマスコット化する事で作画に問題は見られず、内容もなかなか面白そうだと感じた。
 
売れていないのは恐らくまだ顕在化していない問題があるからだろう。
ナギの成長は微々たる物だが、ルカは素直に人の意見を受け入れそうなので、成長の幅は大きそうな印象を受ける。
 
 
まんがに疎い立場の人間からどんな意見が飛び出るのかに注目したい