長い長い苦難の末に完成したナギの同人誌。
色々あったが蓋を開けてみれば五十部全て完売というこれ以上ない成果を出し、ナギはハヤテ達から拍手で迎えられる。
ナギ「私はやはり……!! やれば出来る子なんだな!!」
ハヤテ「いーやお前はクズ。ダメなやつは何をやってもダメなんだよ」
ビクン!!
とうなされるナギ。
もちろん夢でした。
そんなお約束を披露したナギだが、朝五時には起床。
パジャマ姿で机に向かうと同人誌をせっせと描き始めるナギの姿勢はなかなかに素晴らしい。
そして、それには西沢さんが関係していた。
数日前。
今となってはすっかり少なくなった駄菓子屋の筐体でゲームしながら若干、現実逃避気味のナギ。
即売会では五十部売るのも大変だと知って、余計に焦るも描く内容が決まらない。
そこへ現れた西沢さん。
彼女からかつて足橋先生に見せた“落書き”を返却され、ナギは
・前は自信あったけど、表現したかった事が表現できていない
・今見るとやはりダメだ
とまともな発言をし、千桜さんがちゃんと自省してるのか、と少し見直したのも束の間で
方向性は間違っていないと思う
と発言。
いやいや、ナギさん、あなたの作品、方向性もわりと酷いですよ。
そんなナギに西沢さんは
だったら……描き直せばいいんじゃないかな?
とアドバイス。
ナギは考えた。
一度、描いてダメな部分を理解したのだから、リメイクはいいアイデアだと。
修正して、きちんと描き直せば……きっと五十部売れる同人誌が……!!
ナギ「いや、もしかしたら……!! 歴史に名が残る名作になるかもしれん!!」
千桜さん(すごい……まさに芸術的なまでの図に乗り方だ…………)
うんうん。
千桜さんがいると、我々の代わりにツッコミ入れてくれるから助かりますよ。
そしてハヤテはハヤテでルカからの呼び出しにヒナギクさんに服を貸してくれるよう懇願していましたとさ。
今週はそんなに時間は進まなかったな。
ただ、全く先が見えていなかったナギの同人誌が多少なりとも前進したのは大きい。
と同時に、ナギの未熟さがまだまだ残っているのも露呈している。
作品レベルの低さを痛感したので、そこからさらなる進歩を遂げるのはそう遠くないはず。
ルカというライバルの存在が刺激となり、ナギの作品の質が多少なりとも上がってくれるよう期待したい。
でないと、同人誌対決に緊張感がもてないもんね