我間乱 修羅 第223話 「新たなる天兵」

副管理人の空間歪曲です。


我間乱 修羅 第223話の感想です。



幕府が新体制に移行して一か月。
江戸城には渋沢と対面する新たな特級天兵の姿があった。

慈母蓮慈なるその男、那智によると誉以上に癖が強いために
実力者でありながら大仕合には呼ばれなかったとのこと。


限解天兵が出た直後に、羅門さんは
「特に殴り合い・殺し合いを好むお前達を集めた」
と言っていたので、初期メンバーより実力が上でも
理由があって呼ばれなかった者がいると思っていましたが、
ようやく登場したか、という感じですね。

仙道君が一級天兵だったはずなので特級である蓮慈君はその時点で
それより上の実力者という事が確定しているので非常に楽しみ。

あと読者の中で気にしているの自分だけだと思いますが、
蓮慈君は限解天兵では羅門さんに続いて苗字持ちとして登場した人物です。

羅門さんが土龍と対峙している際に
「伊勢の名を継いだ我」
と言っていた事から考えると限解天兵という組織において
苗字を与えられるというのは特別な事なのかもしれませんね。


将軍である渋沢を完さんと親しげに呼ぶ蓮慈君は
無宝流や忠家を標的にした“狩り”に自分も参加させてくれと打診。

「はっきり言って羅門(おやかた)達よりいい仕事すると思うよ」

と自信満々の蓮慈君に渋沢も相変わらずだな、と言いながら、
元々そのために呼んだと告げ、その場はお開きに。

一緒にやって来た一、二級の天兵達を引き連れ、羅門さんに挨拶しようとした蓮慈君だったが
かつて羅門さんよりも強かった元天兵が捕えられていると聞いて興味津々の様子。

捕えられている元天兵って土龍じゃん……。

少し前に羅門さんが土龍に対して
「主に遅れを取りたくないと己を磨いた」
と発言し、過去回想でもその才はどの天兵よりも優れていると語っていた事もあり
当時、羅門さんより土龍が上を行っていたのではないかと思っていたのですが
ここで確定が出たと言っていいんじゃないでしょうか?

無印時代には当主直属兵団に所属し、要所要所で底知れぬ強さが描写され続け
今作でも元特級天兵という設定が明らかになり、羅門さんより上だった時期がある事が確定。

強い血を継承していく事で強さを高めてきた限解天兵に対し
外部組である土龍がそれを圧倒するというのは凄まじいものがありますね。


そして江戸城という敵地ど真ん中で一か月に渡って潜伏し続けた四門は
囚われの土龍と東条を救出すべく地下牢へと侵入したのだが
その背後には蓮慈君と天兵達がすぐそこまで迫っていた。


次回のタイトルが“死の予感”と不吉さ全開で嫌な予感しかしないわけですが、
四門と蓮慈君の激突はほぼ既定路線だと思います。

そうなった場合、場所や状況から考えても双方痛み分けで終わるとは思えず
四門と蓮慈君どちらかは死ぬ可能性が高そう。


このタイミングで出た蓮慈君がそんなにすぐに死なないんじゃないかと思ったんですが
無印の頃でも清盛君や水川流さんは当主直属兵団として出てすぐ退場したりしていたので
終盤が近くなって来たであろうこのタイミングだとあっさり死ぬパターンもある気がしますね。



相手が四門なので負けても特級天兵の格自体はそう落ちないだろうし、
そもそもどれだけ強かろうが羅門さん以下は間違いないし
才能だけなら史上最年少で特級天兵入りした誉ちゃん以下が決まっているので
ぽっと出の蓮慈君が負けても実はそんなに問題ないと思うんですよね。

どうせまだ見ぬ特級天兵はいるだろうし。



ただ、戦力のバランスを取るという点で見ると、
幕府側の戦力が渋沢、羅門さん、現羅と誉ちゃん+まだ見ぬ特級天兵なのに対し、
主人公サイドは伊織、忠家、我間、神空がいるのに加え、四門、土龍、東条まで合流するとなると
いくら人数が少ないとはいっても名無しのモブがすぐ死ぬ作風だと主人公側にかなり天秤が傾きそうな予感。


四門が戦いの末に敗死してしまい、蓮慈君と特級天兵の強さの再提示をする事で
敵の強大さを再演出して緊迫感を出す可能性があると思うので
安易に四門が生存するのだと楽観視は出来ないのが現状だと思います。


四門が土龍と東条の武器になりそうなものを持ってるかどうかでも
蓮慈君の取り巻きの一、二級の天兵を安全に処理できるかが変わってくるし、
本命の蓮慈君に対して万全の状態で対峙できる可能性が高まると思うので
残り少ない時間で四門が上手く立ち回れるかどうかが鍵ですね。


新手も登場してもっと目が離せなくなってきた我間乱 修羅。
次回も楽しみです