はやて×ブレード #40 「君のバカが好きだから」

 
 
副管理人の空間歪曲です。
色々あって単行本派から本誌連載へ鞍替えした事で始まった、この作品のレビューも年内最後となりました。
来年からもよろしくお願いします。
 
 
 
 
新しい星奪り制度が始動して三日。
天地学園の剣待生の中で最も鐘を待ち望んでいるであろうひつぎ会長は机をバシバシ叩いて三日も星奪りが行われていないと猛主張。
 
退屈するの嫌いだもんね。
 
 
静久からすれば準備不足を訴えたいのだが、ひつぎ会長の意向ならば、と承諾せざるを得ない。
 
 
 
その頃。
桃香は昼休み返上で素振りを繰り返していた。
 
桃香の持ち手は通常と逆で、道場で師事した相手から通常の持ち手に直すよう言われたものの、これに反発して今に至るとの事。
 
 
今ならセンセの言うとったコトも剣道は利き腕にこだわるモンとちがうっちゅー理屈も判る。
ウチのアホさ加減もじゃ。自分で道を狭めとる気がしとる。

 
――――が!!
そーゆー勝手を通して振るうてきた剣じゃけえ
コレで勝たんと意味がない!!

 
 
もかちゃんカッコいいじゃないか。
歴代最高潮のカッコよさだと思えるくらいだ。
 
時代の風は今、君に吹いているよ。
 
具体的にはウテナ第一話の西園寺くらいに(ダメじゃねぇか)
 
 
 
冗談はさておくとしても、はっきり言ってサブキャラ枠にまで降下していた彼女が
主要キャラとして輝いている気はする。
 
今まではやてが戦って来た星奪りの相手と実力は別にしても展開的に見劣りしない。
 
桃香は他のバトル要素がある漫画だと、とうに見せ場がなくなって解説ポジションに落ち着いていてもおかしくないと思う。
林家先生はよくぞここまで盛り返させたなぁ、と感心する。
 
 
 
その桃香が見据える次の対戦相手であるはやては食べ過ぎでバランスボールみたい(未知談)のような体形に。
空間歪曲は以前、サンデーで連載していたMIXIM☆11の敵キャラであるDODOを思い出しました。
 
 
私見ではあるけれど、この作品に関して好きなキャラ、として挙がる傾向にあるのは
 
綾那、ゆかり、槙先輩、じゅんじゅん、夕歩、玲、紗枝、おかみさん
 
あたりで、はやてを嫁だと言ってる人はあまり(というか全く)見ない気がする。
たぶん、この女らしさ皆無のバカさ度合いが嫁にしたいと思えないんだろうなぁ。
見てる分には面白いんだけど。
 
 
 
ちなみに空間歪曲は
 
ひつぎ会長
炎雪
じゅんじゅん

 
が好きなキャラトップ3です。
 
 
 
一方、綾那が
 
「会長が新機軸のスタートを3日も待てるわけないんだから遅くても明日の午前中には鐘が鳴る」
 
と発言したのを耳にしたナギは慌てて流麗さんの元へ。
親子(正確には義理だけど)揃って楔束忘れてるあたり、似た者同士だね。
 
 
と、思っていたら……
 
 
流麗さん「すまねぇナギ! 実はもうバイト君と組んじまった」
バイト君「バイト君にござる」
 
 
オヤビンじゃねぇか!!!
 
 
この二名が刃友とか、なかなかに面白いな。
流麗さんの実力も気になるし、ちょこっとでいいから星奪りしてるシーン描いて欲しい所です。
 
 
 
その頃、刃友として何ができるか五十鈴は悩んでいた。
そこへ急に出現するりおな。
 
 
もしかしたら、桃香と刃友になっていたかも知れない(ただし今は見る影もない)彼女に
 
自分は刃友としてどう戦えばいいのか
 
と問う五十鈴に対し、刃友も戦い方も人それぞれで、何が最善かは本人達しか判らない、と前置きした上で
 
 
星奪りはともかく、ボケが全身から血を噴き出してでも
相方を引き立てるのが漫才だよ

 
 
と大きいコマで宣言するりおな。
 
 
ああ、これが最後の見せ場か(おい)
 
 
 
そして鳴り響く鐘。
 
 
 
はやて・綾那ペアの前に立った桃香・五十鈴ペア。
剣を交えたはやてはその重さに驚く。
 
 
アンタが育っとんならウチやって育つじゃろ!!!
ぶちくそ面白うしちゃるけん覚悟せえ!!!

 
 
気合い入ってるな。
 
 
 
綾那と対峙している五十鈴も忘れちゃいけない。
勝つための方法として最も頼れるのは呪術。
 
剣のやり取りと言う意味で邪法だが、実力の面ではどうしても綾那に劣る彼女が全力で、それこそ血を噴いてでも桃香を引き立てようとするならば、
普通より劣る実力を誰よりも優れた呪術で補うのはある意味、正しい行為と言えるだろう。
 
綾那をさっさと無力化し、桃香がはやてと戦うのを見守るという行動に出るかもしれないね。
 
 
 
そして彼女達と別に、“黒組”から裏切り行為を指摘され囲まれる叶依を目撃するナギと、
新入生でDランクのはずなのにAエリアにいる謎の二人組と対峙するゆかり&槙先輩。
 
 
今後の星奪り周りでの核になりそうなこちらの動きにも注目したい所。
 
 
来月――というか来年からの展開にも期待しよう