ハヤテのごとく! 第302話 「ウチにおいでよ」

 
 
明けましておめでとうございます。
歪曲ブログ副管理人の空間歪曲です。
今年もよろしくお願いします。
 
今後もハヤテのレビューを筆頭に更新に尽力して行きたいと思っていますので、暇潰し程度に見ていただければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
自分が暮らす予定のアパートを見て回るアテネ
※補足しておくと最近、登場した小さな少女がアテネなのは前号までのあらすじ欄にも書かれてあるので確定事項です。
 
 
 
“言われていた通り”強力なパワースポットだと胸中で呟くアテネ
この場所に加えて白桜さえあれば、三ヶ月ほどで力が戻るとの事だが、気になるのは「天王洲アテネ」の記憶も戻る、という心情描写。
 
 
 
先週までは単に小さくなっただけのように見えていたのだが、実態は少々、異なる可能性も浮上して来た。
加えて私の記憶、でなく「天王洲アテネ」の記憶と表記されているのも気になる部分。
 
 
肉体が幼児退行したため、記憶もその当時の物しかないというのならば納得も行く。
「あの」ヒナギクさん、と本来ならば面識があるはずのヒナギクさんを知らないとも解釈できる言動も見受けられるが、現段階では考察材料が少ない。
 
アテネ本人が海外旅行編におけるハヤテとの再会と離別の記憶を有していないと言う非常にややこしい事態になる可能性もあるのだが……
 
 
ちなみにアパートがパワースポットである事に関しては紫子さんに関係した土地であるという点以上の説明は不要だろう。
流石、紫子さん。
いや、そもそも紫子さんもまだまだ謎が多いのだが。
 
 
 
 
一方、こちらはヒナギクさんを探すハヤテ。
鈍感という主人公キャラが高確率で所有するスキルをお約束のように発揮するハヤテは
 
ヒナギクさんが自分に対して好意を抱いている
 
というその一点に気付かないため何故、ヒナギクさんが一つ屋根の下で暮らすことに抵抗があるのか全く分からない様子。
 
 
とりあえず「正攻法」として、ハヤテに好意的なヒナギクさんの義理の母親を説得するもヒナギクさんは断固拒否の構えを崩さず。
 
 
「それくらい自分で考えなさいよ!!」
 
 
と怒られて途方に暮れたハヤテが出会ったのはダメな人――じゃなくて雪路ちゃん。
ヒナギクさんの姉である雪路ちゃんから解決策を探ろうと
 
 
「どう説得すれば、女性は一緒に住んでくれるんでしょうか?」
 
 
とハイレベルな恋愛相談(雪路視点)を投げかける。
とりあえず、
 
 
・一緒に住んだりしたいのなら、自分がその人をどのくらい大切に思っているかをきちんと伝える事が重要
・要するにプロポーズみたいなもの

 
 
 
と、一応、まっとうな大人の意見を口にする雪路ちゃん。
(くそっ……! なんてうらやましい……)
(恋、か……)
などと胸中で呟いているのは副管理人が個人的に気になっている薫先生との恋愛模様に進展が見られる前兆だろうか?
 
 
 
 
漠然と恋そのものに思いを馳せる姉に対し、こちらは特定の異性――もといハヤテに恋の病を発症してるヒナギクさん。
ヒナギクさんに最初あったのは照れから来る戸惑いと抵抗感だったが、それ以上に、自分が慌てているのにハヤテが動じていない事の方が気がかりになって来た模様。
 
 
 
(やっぱり私は……なんとも思われてないんだわ……)
 
 
恋のライバルである西沢さんとの最大の違いはここだろう。
西沢さんは一度、告白しているのでハヤテの中に多少なりとも恋愛対象として認識されている可能性があるが、ヒナギクさんは違う。
 
 
 
そこへ登場したハヤテは僕の愛情を伝えに来ました、とこれまた誤解を招きそうな発言をする。
 
 
ヒナギクさんと一緒に暮らせたら楽しいだろうなぁって思っています」
「僕はいつもヒナギクさんに怒られてばかりですけど、ヒナギクさんが笑ってくれるととっても幸せな気分になります」
「だから僕と一緒に住んで、もっと笑顔を見せてくれませんか?」
 
 
 
……この告白イベントが収録されたゲームって何処で買えるの?
ちょっと予約してくるわ。
 
 
 
プロポーズみたいな台詞に慌てるヒナギクさんだが、そこは鈍感さに定評のあるハヤテ。
 
 
「プロポーズみたいな事を言えば説得できると桂先生が……」
 
 
ははは。ハヤテ死んでしまえ。
 
 
怒ったヒナギクさんはハヤテを殴り飛ばして逃走。
このまま打つ手なしでどうしようもなくなったかと思われたヒナギクさんの同居。
しかし、予期せぬタイミングでアテネヒナギクさんの恋心を知ったため、口止め代わりにヒナギクさんはアパート暮らしを余儀なくされる事に。
 
 
 
まあ、こうしてヒナギクさんの居住問題は何とか収まったわけだが、気になる点が二つほど。
 
 
アテネの力と記憶が回復するまで三ヶ月かかる
 
 
ハヤテの読者なら知っているのだが、この漫画は時間経過が非常に遅い。
世間が夏だからと言って夏のネタをやらない。
ごく稀にメタ発言として時事ネタが入ることはあっても、基本的には作品内時間をゆっくり進めている。
現に300話を経過しても作中の時間はクリスマスにハヤテとナギが出会ってから半年程度しか経過していない。
 
そのハヤテという作品で三ヶ月は非常に長い。
三ヶ月かかるというアテネの完全復活が今後の展開に多少なりとも影響しそうな気がする。
 
作中内時間で三ヶ月が経過するまでにナギとルカの問題を消化してしまえばいいのだから意外とスムーズに進むかもしれないが。
 
 
 
 
ヒナギクさんの扱い
 
 
今回もヒナギクさんの恋愛模様はギャグ的な要素として扱われた。
ハヤテの発言にヒナギクさんがドキドキしては白ける、というこの流れ、そろそろ何とかならないかなと思う。
アテネ関連のイベントで告白がする前に終了した段階で小休止すべきではあるだろう。
そして、ヒナギクさんの好意がハヤテに伝わるタイミングも大事だろう。
 
 
それでも、主人公の鈍感さにはイライラするのは無理もないと思う。
ヒロインが主人公に対して照れて赤くなっているのに
 
「○○さん(ヒロインの名前)、熱でもあるのかな?」
 
などと鈍感さを遺憾なく発揮する主人公に対して
 
「いやいや、気付けよ!」
 
とツッコミ入れたくなる衝動に駆られる。
それに近い現象がハヤテにも起きつつある。
 
 
この同居で何らかの進展が発生する事を期待したい。
 
 
 
 
 
ああ、何だか西沢さんも引っ越してきそうだなぁ……