先日、友人からAngel Beats! を薦められた。
その頃、アニメ本編が6話か7話くらいまで放送されており、ネットでも高評価の声が大きかった。
その後、アニメ本編に先駆けてOPを見る機会があったが、その時には前奏で大きな衝撃を受けたのを覚えている。
これは確かに高評価されていい作品なのかも知れない。
そう思った。
だが、同時に懐疑的な目を抱くべきだとも思った。
keyというメーカーにおいて名作を生み出してきた麻枝准氏が中心となり製作すると言う時点で前評判が大きかったのは知っている。
空間歪曲はkeyの熱狂的な支持者と言うわけではないがCLANNADやリトルバスターズをプレイしたことがあるので、シナリオの完成度の高さも知っている。
だが、それでも懐疑的な目を抱かずにはいられない。
例えば麻枝氏の作品と言うだけで盲目的に評価してはいないだろうか。
麻枝准補正(とここでは呼ぶ事にする)がかかって本来の完成度を大きく見誤ってはいないか。
麻枝氏はクオリティの高い作品を仕上げることで有名だが、彼とて一人の人間である。
ひょっとしたら凡作を生み出す事だってあるかも知れない。
あるいは名作ではあってもそこまで高評価すべきでないレベルの作品かも知れない。
だから視聴者は本編に触れる前に自身の観察眼が曇ってはいないか自問自答すべきであると考えている。
何も批判しろと言っているわけではない。
ただ、盲目的な高評価は結局、その作品の本来の完成度を理解できていないと言う点で、視聴者自身の手によってその作品の質を下げてしまう事になる。
これはTYPE-MOON作品というだけでFateを盲目的(と映るほど)に支持する人や京都アニメーションというだけでらき☆すたやハルヒのアニメ版を神だと持てはやす人。あるいは東方をやたらと神扱いする人等々、全てにおいて言える事である。
彼らは盲目的に持ち上げるならまだしも、他作品の話題が出る場でも自身の好きな作品を猛烈にプッシュする傾向にある(無論、全員がそうではない)。
その結果、他作品のファンから作品までもが批判され、「アンチ」と呼ばれる層が沸く結果になる。
月厨
京アニ信者
東方厨
こんなフレーズは上記のような人々がいなければ生まれなかったかもしれない。
ファンである事は大切だ。
作品を愛する事も同様に大切な事である。
自分自身が作品に対して与えた評価が間違っていないと絶対的な自信を持てるという事に他ならないのだから誇っていいだろう。
だが、それと同時に盲目的な評価を下すのではなく、自分が一番好きな作品をも冷静に批判できるくらいの目を持てるようにならなければならない。
盲目的な評価は時に同類からも懐疑的な目を向けられる結果に繋がりかねない。
空間歪曲は奈須きのこ作品のファンなのだが、Fateをやたらと神扱いする人が目に付くため近年、Fateの評価に疑問符を抱くようになりつつある。
無論、それは個人の評価と言ってしまえばそれまでだろう。
100人が手にとって100人全員から満点が得られるわけではないのだから当然だ。
だが、空間歪曲のような人間はゼロではないはずだ。
無論、こんな堅苦しいことを考えて見ているのは自分だけかも知れない。
構えて見る事で素直に楽しめなくなるかも知れない。
だが、身構えて見るほうが冷静な目で見る分、その作品の質の高さをより理解できるようになる側面があるのもまた事実だと言える。
どちらを選ぶかはその人次第だろう。
ただ、どちらにせよ、発言する上で他の人に迷惑をかけない事だけは肝に銘じておくほうがいいだろう。
さて、肝心のAngel Beats! だが、上記で長々と書いたように、これは本当に面白いのか? という目で見た結果、ネットで高評価されているのも分かる気がした。
CLANNADやリトルバスターズをプレイした人はそこそこ多いと思うが、ギャグパートとでも呼ぶべき部分に懐かしさにも似た空気を感じた。
機会があれば、考察や感想等を書くかも知れない。
予定は未定ですが
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