擬人化って凄い

今回は擬人化について書こうと思う。



かつてマイナーなジャンルだったであろう擬人化だが、今や擬人化、美少女化というのは数が多いと言うわけではないものの、珍しいジャンルではなくなりつつある。




ストライクウィッチーズ」も最初の企画段階では兵器の擬人化・美少女化という事で話が持ち上がったらしい(兵器の美少女化ではTVアニメにする上で難解な部分があったらしく、この設定自体は変更となった)。




少し前には元素記号を擬人化した本が出たし、擬人化でなく単なる美少女化というだけなら、その数は膨大な量になるだろう。


PCゲームの恋姫†無双等がそうだし、天使と悪魔を美少女化して解説した本が出た事もある(ちなみに美青年化、美少年化した女性向けのような本も探せばあるのだろうが、そちらには疎いのでここでは割愛する)。




前置きは適当に切り上げて本題に入るが、先日、近所の本屋で


「美少女キャラでよくわかる! 世界の国々」


という本を発見した。
ちょっと気になったので中を見てみると擬人化の本だった。
ちなみに出版元はPHP文庫である。


PHP文庫は「戦術と指揮」という
はっきり言って日常生活には全く役立たない部隊指揮の本しか持っていない
のだが、ともかく、この擬人化の本は妙に目を惹いた。

あるいはPHP文庫の棚で異彩を放っていたと書く方が適切かもしれないが、それはさておいて文庫サイズなので値段も安かった(税別743円)し、今までこの手の擬人化書籍とでも呼ぶべき代物を若干、引いた目で見ていたため触れた事がなかったと言うのもあり、実物を見てみようという軽い気持ちと、ネタ的な意味合いも含めて購入した。



擬人化の本とニーチェ聖☆おにいさんを同時にレジに積んだ自分が店員からどういう痛い目で見られていたのかは多少、気になる所ではあるが……。



帰宅後、早速、読んでみた。


率直な感想を言わせてもらうなら


「凄い」


だった。
もっと言うなら


「擬人化を甘く見ていた」


とでも言うべきか。
何が甘かったのか。

収録されている美少女達の破壊力が高すぎた?
違う、そうじゃない!


擬人化はその特殊とも言える側面に目が奪われがちではあるが、よくよく考えてみれば一つの事について書く以上、まずは下調べが必要である。上で挙げたような元素記号を擬人化したような本にしてもそうだ。


加えて、その事実に美少女化と言う構成要素を加えて出来る限り面白く書かないといけない。



これは簡単なようで非常に難しい。


事実を元にする以上、ウケ狙いで適当な事を書くわけにも行かないが、事実をありのまま描写しても全く面白くない。

文才が求められるであろう事は想像に難くない。



今までどこかネタ的な意味でしか見ていなかった擬人化だが、ここに来て見方が変わった。栞に


“何かがはじまる「一冊」との出会い”


というフレーズが書かれてあったが、この世界各国を擬人化した本は文字通りの意味を持った事になる。


まあ、擬人化の本の凄さを知ったからと言って、擬人化系を重点的に買ったりはしないのだけれど。


何でもいい。
擬人化書籍を読んでみるといい。
単なるネタ以上の何かを見出せるかもしれない






美少女キャラでよくわかる!世界の国々 (PHP文庫)

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元素周期 萌えて覚える化学の基本

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戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方 (PHP文庫)

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