我間乱 修羅 第199話 「因縁の決闘」

副管理人の空間歪曲です。


我間乱 修羅 199話の感想です。



放心状態の忠家を始末しようとする限解天兵達の所へ駆け付けた土龍と東条。


東条が現羅と対峙する横で、作中最強格であろう羅門さんと対峙するは
これまた無宝流側では最強格に名を連ねるであろう実力者の土龍。

出来る事なら万全の状態で戦ってもらいたかったような気もするけれど、
多少の傷や疲労で大きく戦局が影響される対戦カードではない気がするし、
万全の状態であったとしても僅かな隙(二人ともそんなもんなさそうだけど)が
最後の一押しになりそうなので、気にしない事にします。



「その構え、懐かしいな」
「かつて、主に遅れを取りたくないとむやみに己を磨いた頃を思い出す」

かつて石神井をも苦しめた流星錘を構えながらそう口にした羅門さん。


この言い方からしても、やはり土龍は羅門さんと肩を並べるほどの実力を持った特級天兵だった模様。
遅れを取りたくない、という表現からしたら当時は土龍が羅門さんの上を行っていた可能性すらありますね。

なんだったら土龍が黒鉄陣介討伐任務のリーダー格だったパターンもありそう。

まあ、そうなればなるほど陣介おかしい、ってなるし、
それと近い技量だった東条の強さが引き立つというもの。


「伊勢の名を継いだ我と刃を交える以上、主は今ここで死ぬのだ」

大半の読者からしたらどうでもいい事かも知れませんが、
やはり伊勢姓は限解天兵の長に与えられる称号のようなものな気がしますね。



そしてついに土龍と羅門さんが戦闘を開始。

先手を打ったのは遠距離攻撃可能な羅門さんの流星錘。
高速で飛来する流星錘を土龍は僅かに横移動し最小限の動きで回避。

そのまま一気に間合いを詰め、密着状態からの連続攻撃を繰り出し、
流星錘を引き戻して再使用する隙を与えない状態に持ち込もうとするが、
羅門さんは凄まじい技量と体捌きでそれら全てを防御あるいは回避し無傷。

攻撃の合間を縫って繰り出された流星錘が左右同時に土龍を襲うが、
重量も威力もあるはずの流星錘を土龍は平然と受け止め、
間を置かずに再度、間合いを詰めて攻撃するも、
羅門さんは土龍の腕を脚で押さえて攻撃を届かせない。
 
 
いやー、これだよ、これが見たかったんだ、と言いたくなる展開ですね。
 
今まで土龍は要所要所で強さが提示され続けて来たものの、全力で戦闘する機会がなく、
(土龍が全力で挑まなければならないほどの相手がいなかったとも言う)
読者の多くが土龍の本気度合いを見れる日を心待ちにしていたんじゃないかと思います。
 
羅門さんと互角の土龍が凄いのか、土龍と互角の羅門さんが凄いのか
双方のレベルが高すぎてもうよく分からないのが正直なところですが……
 
 
この作品では初見の武器や技に翻弄され、手傷を負いつつ活路を見出し、
最終的には相手を圧倒して勝利するという流れがよくあるんですが、
羅門さんが土龍の構えを「懐かしい」と言っている点から考えても、
特級天兵時代から土龍の戦闘スタイルが確立されていたっぽいので
土龍の癖や技に対する対処法を把握していると見て間違いない。

ただ、流星錘に対する土龍の対応力の高さからすると逆も同じ事が言えそうなので
元々の技量の高さもあって、決め手を作るのは容易ではなさそう。

高度な戦闘描写は好きなので、いくらでも見ていたいくらいなのですが、
あまり長引くと土龍が傷を負う可能性も増すのでほどほどで終わってもらいたいところです。
 
 
そんな二人を眺める誉は楽しそうだなぁ、などと言いながらも、
蘭を前に動かない忠家に向けてモンタンテを構え、トドメを刺す体勢に。

「さよなら怪物くん」
「私がそのくだらない頭ブッた斬ってあげる」


と誉が言ったところで199話が終わったわけですが、

やばい、誉ちゃん死にそう……。

次回のタイトルが「目覚め」なので忠家復活がほぼ確定と見ていいだろうし、
そうなった場合、遅かれ早かれ誉が敗死する流れになってもおかしくない。

間の悪い事に誉は善丸戦で特級天兵の強さの提示というイベントを消化してしまっているので
「あの誉を倒すとは」
という形で更に強さを増した忠家の実力提示のための踏み台になりそうな気がしてならない。


副管理人は個人的に誉がお気に入りなので何とか助かってもらいたいんですが……


注目の対戦カードがまだまだ続き、目が離せない我間乱 修羅。
大台の200話の内容に期待したい