ストライクウィッチーズ2 第5話 「私のロマーニャ」 感想


ストライクウィッチーズ2 第5話の感想です。






ストライクウィッチーズのメンバーがほぼ一斉に再集結した事により不足した食糧の買出しへ芳佳、シャーリー、ルッキーニの三人で行こう、という趣旨の第5話。




シャーリーが運転で土地勘のあるルッキーニが案内役というポジションだったが、当初、芳佳と仲良く買い物に行くつもりだったリーネはシャーリーの運転だと知った途端にあっさり辞退。
何も教えずに芳佳を見送るリーネちゃん鬼畜すぎる。





何が鬼畜かって、シャーリーの運転が荒いという事。
ミーナ中佐のラジオ、トゥルーデの妹向けの服にエイラの枕など、食糧以外の日用品を求めてロマーニャに向かう道中、真っ直ぐな道と対向車のない状況に刺激されたのかシャーリーがトラックを急加速。
真横が崖でガードレールなんて上等なものもない山道を高速で疾走するだけでなく、崖から下の道路へトラックごとジャンプする始末。
マブラヴやった事ある人は60メートルリムジンの山道ショートカットを思い出してもらえればいいだろう。
ルッキーニは無邪気に喜んでるし、運転しているシャーリーはスピードが出せてノリノリだが、残った芳佳は現地に着くまでグロッキー状態で正直、可哀想だったな。





ロマーニャに到着した三人はルッキーニの案内で雑貨屋(?)を訪問。
トゥルーデからの頼まれ物を妹でなくトゥルーデ本人が着る物だと勘違いしたシャーリーが爆笑する中、ルッキーニは黒服の二人組に捕まる一人の少女を目撃する。



事情を訊く暇がなかったのか、あるいは訊くつもりもなかったのか(恐らく後者だろう)唐突に乱入したルッキーニが男の顔面に飛び蹴りを叩き込み、さらに空中で横の男の顔面に靴の先をめりこませる器用な行動で少女――マリアを救出。


マフィア――のようなもの(マリア談)に追われているという彼女。
地元出身だが、殆ど家から出たことがないと言うマリアを嬉しそうに観光へ連れ出すルッキーニ。

途中、出会った子供たちと服を買い漁り、レストランで食事して散財。
それは食糧を買うための金だってのに、無茶しやがって……。







一方、ルッキーニを探し疲れた芳佳とシャーリーはカフェで休憩。
途中、ゴミ箱の中を探したり猫を拾ったりして芳佳が真面目に探しているようには欠片も見えなかったのだが、本人は真面目に探してるのでそっとしておいてあげましょう。
ケーキを食べるのに夢中ですぐ近くをルッキーニが歩いていたのに気付かなかったのもまあ、そっとしておいてあげようか。






子供たちと別れ、マリアと展望台に上るルッキーニ。
そこへ襲来するネウロイ


尺の都合であっさり倒されるネウロイ




無事にネウロイを撃退し、マリアと別れたルッキーニを待っていたのは金銭を使い込んだ事による罰だった。
バケツ持って立たせるとか古典的だな、と思ったが、よくよく考えてみれば本作の時間軸は1945年頃なのでおかしくはないのかも。




ルッキーニがバケツを両手に下げて泣いていたその頃、ラジオではロマーニャ公国第一公女による会見が放送されていた。

電波を通じてマリア第一公女から礼を告げられるルッキーニ。


でもって、ストライクウッチーズの本拠地には謝礼代わりに食糧が供給されましたとさ。







今回の話はおそらく、『ローマの休日』のオマージュだったに違いない。
それゆえ、ロマーニャ(ローマ)に土地勘のあるルッキーニが起用されたという形か。

ただ、芳佳は空気寄りだったような気がする。
他のキャラは買い物を頼む際の少ない会話が個性を出せていたように思えるが。

ストライクウィッチーズは11人いるわけだから、話の展開上、あまりスポットライトの当たらないキャラも出て来るわけで、それらを少ない時間でどう表現するかがスタッフの腕の見せ所だろう。







次はいよいよ第6話。
1クール12話ならちょうど半分の折り返し地点。
今後も注目して行きたい