ハヤテのごとく! 第313話 「べつにだましたいんじゃない。相手の事を想うがあまり、ほんの少しだけ人はウソをついてしまうのです」

 
 
 
その光景を見たマリアさんは死んだ魚のような目になった。
 
本来ならば留守番してるはずのハヤテ。
それがカラオケで女の子と二人っきりでイチャイチャデュエット(マリア視点)している。
 
 
しかも女装で!!
 
 
 
マリアさんの(あえて繰り返すが)死んだ魚のような目からそれらを読み取ったハヤテは訴えた。
 
ハヤテ(これにはその……色々事情がありまして)
マリアさん(どんな事情だよ!!)
ハヤテ(そーですね)
 
 
 
などとアイコンタクトで会話する二人。
 
そのまま無言で去ったマリアさんを追って事情を説明しようとしたハヤテ。
だが、ハヤテを追ってやって来たルカも現場に遭遇。
 
 
 
わずか0.2秒の間にハヤテは考えた。
 
いきさつはどうあれ、自分はルカに女の子として接してきた。
だが、アイドルであるルカとはこの先、接点も無いはず。
ウソをつかれるのが苦手だと言うルカに対して自分が男である事を言うべきか否か。

 
 
答えはNo。
で、否応なしに
 
「可愛い服着るとテンション上がるじゃないですかーー♥」
 
 
と答えて再度、マリアさんを死んだ魚のような目にするハヤテ。
 
 
ルカにはマリアさんを職場の先輩だと説明したのだが、結果的にルカはハヤテをメイドだと誤解する事に。
 
 
(もしかして僕は何かとんでもない間違いを犯してしまったのでは……)
 
 
 
と後悔するも、その誤解を解く暇もないまま、ルカは急遽、入った仕事のためハヤテと別れる。
 
ルカと一緒にいる時に変態――じゃなくて虎鉄君が登場し、ハヤテの性別をルカが知る、
というような流れを予想してのだが、特に何事もなくアパートへ戻るハヤテ。
 
だが、今週のハヤテはここで安穏と終わりはしなかった。
ナギに服を着替えて来い、と言われたまさにその瞬間、仕事を手早く終わらせたルカがアパートを再訪問したのだ。
 
 
よりにもよってこういう形とタイミングで邂逅するナギとルカ。
 
ルカはにこやかな笑顔を浮かべているのだが、ここからナギとルカの対立のような構図にどう流れるか非常に気になる。
 
ルカは即売会の際にナギを見ており、ナギが自分の同人誌を良く言ってくれた事を知っている。
少なくとも好印象を抱いてはいるだろう。
 
だが、それでは以前の
 
(ルカのやつ……!!)
 
にどう繋がるか分からない。
副管理人は少なくとも何らかの形でナギとルカの間に対立構造が生じると見ている。
 
 
両者の関係性に即座に火種が生じるか否か。
来週の展開に注目である