されど罪人は竜と踊る 第一部完結を前にふと思う事

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
 
 
今日は4月18日(この記事の更新日の二日後)に12巻が発売され、
第一部完結を迎える(らしい)、されど罪人は竜と踊るに関して書きます。
 
 
 
とは言え、12巻の展開予想なんぞを空間歪曲の拙い発想力で推測したところで
何一つとして役に立たなさそうなだし、発売後には感想記事でも書かせていただきます。
 
 
アンヘリオ死ぬんだろうな、とかヨーカーン来たらパワーバランス崩壊するな、とか
色々と思う所もあるにはあるんですけどね。
 
 
で、ここ数巻続いている使徒編に関して、ふと思った点などがあるので書いてみます。
 
 
数日後には見当違いの内容で失笑ものの内容になってそうですが、
あまり気にしないで頂けると幸いです。
 
 
 
 
 
・アンヘリオの保有しているエミレオの書
 
 
いつだったか定かでないが、そこそこ前にふと思ったのが
アンヘリオの持っている七冊(途中で八冊になったが)のエミレオの書のうち、
一冊だけ浮いているな、という事。
 
 
 
1.大喰らいボラー
 
パンハイマの説明によれば<古き巨人>の一体で流線型の大きな口、でだいたい合ってる。
初登場時からクインジーと共に出演最多なので読者の印象にも残っているはず。
 
 
2.寂寥のクインジー
 
これまたパンハイマの説明により<異貌のものども>である事が分かっている。
ギギナによって消滅手前まで追い詰められたので、まだ倒せそうではある。
 
 
3.胎天使ニョルニョウム
 
強制発動する呪いを使用。
出番こそ少ないがウォルコグラ地下街で発動したため、呪いの解除は必須事項
 
 
4.天秤のキヒーア
 
アンヘリオの強さの1つである高度の回復能力を担うエミレオの書。
これをどうにかするだけでも、かなりアンヘリオ攻略が楽になるはずだが……
 
 
5.悪竜ホン・ロン
 
かつてアンヘリオが身を寄せていた街ルシャーブルの付近に出現した竜。
千三百歳級の<長生竜>でアンヘリオでも容易に制御できないレベルの怪物
 
 
6.金剛石のアダマチウス・ス
 
<古き巨人>の一体。カジフチ戦にて遅まきながら初登場。
アンヘリオの手持ちでもホン・ロンと並んで威力はトップクラスだと思われるが、
強さの代償としてホン・ロン同様にアンヘリオをしても制御が厄介なレベル
 
 
7.審判のエルフェニス
 
祭司であるジン・グエンを殺した事でアンヘリオに所有権が移ったエミレオの書。
血の祝祭の点数を集計をする役目しかない。
 
少なくとも今のところは
 
 
8.不明
 
まだ見ぬエミレオの書。
既に何度も窮地を迎えているアンヘリオが使っていないという事を考えると
使用するうえで何らかの制限等があると見るべきか?
 
 
 
まだ見ぬ最後の一冊はかなり気になる所だが、空間歪曲が気になったのはホン・ロン。
 
 
ホン・ロンは十巻の冒頭で初めて存在が提示された竜。
 
アンヘリオがルシャーブルに到着し、外部の人間を受け入れるべきかの協議中に東方から飛来。
進路にあったルシャーブルを防衛するため数十人の犠牲を払った末に封じられたとある。
 
 
厳密にはその被害というのもルシャーブルの街だけなどという可愛いものではなく、
都市1つに8つの町と23の村を滅ぼしたらしい。
 
 
このホン・ロンだが、アンヘリオがかつてエミレオの書で捕らえたと言っているので(10巻492ページ)
元は別の<古き巨人>だか<大禍つ式>だかが入っていた事になる。
 
 
前に入っていた“何か”は既にホン・ロンとの戦いで死滅したのかとも思ったが、
ペルタザルの場合はギギナが<射手なるスナルグ>を殺した事でエミレオの書が燃えていたし、
完全に解放して書を空の状態にする等々、何かしらのやり方があるのだろうか?
 
 
ただ、別の物を封じられる、という点が何かしら作用してきそうな気がした。
 
極端な話だが、<長生竜>ほどの咒力を持った存在を捕縛できるなら、
アンヘリオとか、あるいはブラージェモをパンハイマの肉体ごと封じる事も可能じゃなかろうか?
 
そのあたり上手く作用したら面白いと思う。
 
 
 
 
 
・十三人のザッハドの使徒
 
 
 
モーフィースの証言によれば今回、エリダナには十三人の使徒が来るという。
 
これが嘘だったら前提条件が狂ってしまうのでモーフィースも血の祝祭に関しては
ガユス達を絶望させる目的と何よりザッハドの使徒としてありのままに喋ったものだと解釈したい。
 
 
一応、数えてみると
 
 
アンヘリオ
カジフチ
クフネル
ヒル
ヒル(死亡)
ヒル(死亡)
メレニボス(死亡)
ペルタザル(死亡)
エウニピエデ(死亡)
モーフィース(死亡)
ジン・グエン(死亡)
ウブシュシュ
 
の十二人とガユスを自身の代理に仕立て上げたヤコウスで十三人である。
 
 
こうして見るとあれだけいたのがよくここまで減ったもんだと思う。
 
 
アンヘリオは自身を使徒ではないとしたが、この場合はエミレオの書を持っているし
世間一般では使徒だと扱われているから矛盾しないし、祭司も使徒に含まれる。
 
 
だが、ふと疑問に思った。
 
 
本当にこれで今回、参加する使徒が出揃っているのか? と。
 
 
その視点で見ていると、気になる点が出てきた。
 
それがジン・グエンの存在。
 
 
 
まず、今回の本来の祭司はウブシュシュだった。
それがロレンゾによって殺害(本当は生きてたけど)されたため
ジン・グエンが祭司を引き継ぐもアンヘリオに殺害された。
 
 
ここまでは間違いない。
 
 
だが、モーフィースが「参加するザッハドの使徒は十三人だ」と言った時は
ウブシュシュがロレンゾに殺害される前であり、仮にウブシュシュが死ななければ
ジン・グエンが祭司として引き継ぎにやって来る事もなかったのではないか?
 
 
そもそもジン・グエンはウブシュシュの死亡をどうやって認識したのかが気になる。
ウブシュシュは自身を血の祝祭の勘定に入らない(10巻573ページ)と言っていたのだが……。
 
 
まあ、このあたりはザッハドの使徒の選出等にも謎が多いので気にしない事にする。
 
 
 
とりあえず気になったのでジン・グエンの発言を拾ってみると
 
 
「すでに使徒を作る使徒、祭司たるウブシュシュがここエリダナの海浜公園で倒れた。
となれば、八人の祭司のなかでも、エリダナに駆けつけた私が、
この<慈愛のジン・グエン>だけが次の祭司となる資格がある」(10巻347・8ページ)
 
 
「我は<慈愛のジン・グエン>。殺されたウブシュシュに代わり、
此の度の祝祭の祭司を果たすものだ」(10巻406ページ)
 
 
単なる深読みのしすぎなら、それはそれでいいのだが、どうにもジン・グエンは
ウブシュシュが死んだので後からやって来た、という印象を受ける。
 
 
ジン・グエンがウブシュシュ代理だとするなら、まだ姿を見せていない使徒が一人いる事になる。
 
個人的にはチェレシアが使徒だった、
とかだったらガユスの絶望っぷりが凄まじい事になるのだが……。
 
 
 
長々と書きましたが、とにもかくにも数日後には発売されるわけで、今から楽しみでならない。
 
感想記事書けたら書きます。
 
 
では今回はこれにて失礼。
 
また別の記事でお会いしましょう