はやて×ブレード #43 「バカ想いファイナリー」

 
 
 
副管理人の空間歪曲です。
 
今月のはやて×ブレードのレビューをお送りします。
 
 
 
徐々に苛烈さを増して行く、はやてと桃香の星奪り。
 
それを物陰から見ていた流麗さんは面白い、と形容した。
 
 
数話前の事なので覚えている方も多いだろうが、もかちゃんと戦ったはやてが抱いた印象は
 
 
やりにくい
 
 
というものだった。
 
これに対する流麗さんの見立てが
 
 
桃香の攻撃にはクセがないため攻撃パターンが定まっていない
・相手の攻撃パターンやリズムが全く掴めないためはやてからすれば攻撃予測が出来ない
・大抵の人間が攻撃のクセを消すのに頭を使うが、桃香はクセがない分、切り返しが早い
・攻撃予測がままならないので必然的に見てから対処せざるを得ない

 
 
といった具合。
ただ、流麗さんの補足によると、後追いで反応されては意味がなく、桃香には素早さが足りていないとの事。
 
 
惜しーねぇ。ソコ気付きゃドーンと伸びるんじゃねーの
 
 
これは今後、パワーアップする伏線かな?
 
 
 
そして五十鈴。
術の反動で著しく体力を消耗し、ここまでだと諦めかけた五十鈴に対し、綾那は
 
「私はまだ“あんた”と立ち合ってない」
 
と告げる。
 
 
五十鈴の降霊術は凄いけれど、それがお前の剣なのか。
それがお前の剣でいいのかと重ねて問う綾那。
 
 
それならそれでもいいが、負けるにしたって始末くらいは自分で付けろ
死人に力借りなきゃ何もできないカス剣でも
 
 
その時、四つ目の鐘と同時に五十鈴は立った。
震える足で。
たぶん、立ってるのもやっとなのに
 
「ボコボコにして差し上げたいです……!!」
 
と気合いだけはバッチリ。
 
 
少し前まで自分が綾那と戦う事になるけどどうしよう、と顔面蒼白になってた子がここまで来た。
この作品はこういう短期間でのキャラクターの成長があるから見ていて楽しい。
 
 
 
 
綾那と対峙しながら五十鈴は思う。
 
いつからか。
心のどこかで桃香さえ勝ってくれればそれでいいと思っていなかっただろうか。

 
 
 
はやてと戦いながら桃香は思う。
 
いつからか。
勝とう。上へ行こう上へ行こう。
そう言いながら、本音は今の場所でもいいと思っていなかっただろうか。
負けても次で勝てばいいと、戦う前から思っていなかっただろうかと。

 
 

だが、二人はようやく悟った。
 
どんな時も。
勝つんだと。
勝ち以外にはないんだと。
 
自分と刃友とで勝つんだと!!
 
 
 
 
そして迫る決着の時。
 
 
 
体力を大幅消耗し、勝てないと分かっていても五十鈴は綾那との真っ向勝負を選択した。
それに対し、綾那は全力で剣を叩きこんで五十鈴を撃破する事を選ぶ。

 
これも礼儀の1つだね。
相手がどうあろうと自分の全力で挑むという事が。
 
 
 

そしてはやて。
叩きこまれる桃香の刃。
 
だが、流麗さんの説明にあったように、桃香の剣は予測不可能。
 
 
みぎか
ひだりか
まんなかか
 
けっきょくまったくわかりませんが

 
 
全身全霊の一撃は――――
 
 
はやて「おお!! 的から消えちゃえばいーのか!!」
 
 
はやてがその場にしゃがんだ事で当たらなかったとさ
 
って、マジかよおい!!
 
 
はやての小柄な体格だからこそ、出来る回避手段だとは思うが、普通は受ける所をしゃがみ回避。
仮にそのまま桃香が地面まで剣を叩きつけてたらどうするつもりだったんだろうか。
 
しかも言動からして行き当たりばったりみたいだし。
 
 
はやてバカだけど……いや、バカだからこそ、こういう手段を選択するのに全く躊躇しないんだよな。
 
 
そして、全身のバネを利用して急上昇するはやての剣に桃香の星は落とされた。
 
 
星奪り終わってすぐに骨折れてやしないかと駆け寄るはやてに
 
 
星奪りはそれでこそ面白えんじゃろーがァーーーー!!!
 
 
と絶叫するもかちゃん。
 
はやて・綾那両名に割り込んだ事に対する謝罪と再挑戦を誓い、今回の星奪りは終了。
 
 
最後のコマには
 
さあ すぐに次の一歩を
 
の文字があるが、その横に
 
“次号、天地に波乱が……!?”
 
の煽り文が。
 
そう、空間歪曲も今この瞬間まで完全に忘れていたのだけれど、まだナギサイドの話が残っていた。
あっちは今後、絡んできそうな“黒組”の皆さんが関係しているので今後の伏線提示の場としても注目したい
 
 
来月も要注目