はやて×ブレード #39 「バカだっぺ大将」

 
 
 
早朝から剣待生に新しい星奪り制度の説明会が開催される天地学園。
 
 
ひつぎ会長「では、星奪りにおける新たな規定と仕様変更の説明を大雑把に行います
静久「細やかにお願いします」
 
 
序盤から炸裂するひつぎ会長のフリーダム度合い。
ひつぎ会長に毎回毎回、懇切丁寧にツッコミ入れる静久は大変そうだと思う。
 
そこが魅力の一つだけど。
 
 
 
・武器の規定変更
 
最初に出たのはこれ。
今までAランク以上に認められていた武器のカスタマイズをB・C・Dランク以下にも適用。
ただし、Bランク以下は要申請の上、あらかじめ指定されている物の中から選択する形なので
Aランクより上の剣待生みたいに無制限に改造できるわけではないらしい。
 
 
武器に関してヌンチャク希望した未知に対し、ひつぎ会長は
 
卒業イベントは特別であり、刀剣型以外は“剣”待生としてのアイデンティティが崩壊するから認められない
 
と発言。
 
ひつぎ会長「なので、トンファー型が用意してあるわ」
 
 
剣じゃないじゃん!!!
 
 
わーい、と未知が無邪気に喜んでるけど、わざわざそれ使う剣待生は君くらいなもんじゃないかな。
 
 
 
 
・ランク別のエリアの変更
 
ひつぎ会長が言うところの“最大の変更点”
 
これまでは特A&A・B・C・Dの各エリアで行われていた星奪りだったが、
このうちB・C・Dランクの戦闘エリアを“星奪りエリア”として統合。
その関係上、ダブルアップを廃止して上下各1ランクとの星奪りが常時可能に。

 
 
D⇔C
C⇔B
B→A

 
簡単に言うとこういう事らしい。
その補助として、卒業イベントの際にも登場したGPSの改良型が登場。
 
エリア内にいる剣待生をランク別に表示する事で、ランク章の確認をしつつ、無理のない星奪りプランが立てられるようにとの配慮らしい。
下位ランカー狩りを防ぐための措置として、上位が下位のランクに買った場合は取得ポイントや褒章が通常の半分になるそうな。
 
まあ、好き好んで下位ランカー狩りする人間なんて、いても数人って所だろうな。
 
 
 
 
最後に、早朝集合だからと今日の授業中に居眠りしたら全校舎トイレ掃除の刑を言い渡して解散するひつぎ会長。
 
集会に出席するだけはして、ひつぎ会長の説明中から既に爆睡してる炎雪とかいるんだけど気にしてはいけません。
 
 
というか、猛獣っぽい炎雪って寝てる所あまり起こしたくないなぁ。
 
 
 
説明会が終わって無事に1時限目が始まったわけだが、ひつぎ会長が早速、鐘を鳴らすのではないかと危惧している静久は気が気でない様子。
 
 
 
ひつぎ会長「端末の動作確認、武器の申請。生徒達も色々あるでしょう」
静久「それはそうですが、説明会では準備期間を設けるとは仰らなかったので……」
ひつぎ会長「わたくしも鬼ではないわ。いたずらに混乱を招く様な真似は――」
 
 
鐘が鳴りました
 
 
これは酷い。
以前もシドに鐘を叩かせる事で剣待生の意表をついたりしたからなぁ。
 
 
慌てて飛び出す剣待生だが、鐘が鳴ったのも動作テストの一環だったらしい。
 
 
静久「わざわざ後からだまし討ちの様に……鬼以外の何物でもないですね」
ひつぎ会長「何事も実践よ。楽しく学ばないと」
静久「楽しいのは会長だけです!!」

 
 
 
テストで鳴った鐘に釣られて出てきた剣待生の中に、炎雪と氷室瞑子の姿もあった。
 
戻るのが面倒だからこのまま寮に帰るという瞑子に対し、一眠りしたら狩りに出ると言う炎雪。
 
 
…………狩り?
 
 
前みたいに魚取りに行くだけだとは思うが、炎雪が狩りと言うと物騒な響きしかしないから困る。
 
 
と、そこへ刃友の椿(今井ローズ・アンナ椿がフルネームで名前通りハーフ)を連れた秀耶が通りがかる。
 
秀耶の姿を認めた瞬間、小さく舌打ちする瞑子。
平常時でこれだけ嫌悪感に近い感情を表に出すのは彼女にしては珍しい。
 
以前、「面倒な子」と形容していたし、元刃友とは言え、あまり仲がいいというわけではなさそう。
その証拠に 
 
秀耶「相変わらずブアイソー。同じ敷地内にいるのに寮ですら顔合わさないじゃなーい?
     避けられてるのかと思って、ヒデ超ストレスだったのよ?」

瞑子「隠れてたのはあなたの方じゃない? 私は特に気にもしていなかったけど」
 
 
と、会話の端々や互いに向ける視線から棘が感じられる。
 
少し言葉を交わしただけで一方的に話を打ち切ってその場を去ろうとする瞑子に対し、
秀耶は自分が綾那に勝って、自分が瞑子と違うという事を見せると宣言。
 
 
そのうち戦うのは分かっていたが、その動機に瞑子も何かしら作用しているのは予想してなかった。
刃友だった頃に何があったのかは今後、明かされるのだろうか。
 
 
 
 
だが、事態は意外な所で動いていた。
 
 
桃香が次の星奪りではやてに挑むと言い始めたのである。
 
「今そーせんと見えるもんも見えんようなる気がするんじゃ」
 
と決意は固い様子のもかちゃん。
前々から提示されていた、桃香の実力向上フラグが早々と形になった模様。
 
 
今回は勝ち負けじゃなくてそこから何を掴むかだろうが、少しは見応えのある星奪りになるよう期待したい
 
 
新しい星奪りがどんな波乱を巻き起こすか、非常に楽しみです