ハヤテのごとく! 第330話 「君が好きだと叫びたい」

 
 
 
ナギがルカと打ち解けて同人誌とか作っていた頃に前後して起きていたのがワタル君の起業問題。
 
今回はその続きです。
 
 
 
咲夜から借りた一億を元に、新事業に乗り出す決意をしたワタル君。
でもって、新事業へ専念するため白皇やめる事を決意。

 
 
ただ一つだけ、ワタル君には伊澄さんという心残りがあった。
 
 
 
伊澄さんを好きになった経緯はまあ、大したイベントではないので、各自サンデーか単行本で確認して下さい。
ともかく、伊澄さんがいるという単純明快な理由だけで入学した白皇。
 
 
そして辞めるならばせめて想いだけでも伝えておきたい……!!
 
 
と決意はしてみるが、そんな事で上手く伝えられるわけもなく……。
 
 
 
偶然、出会った告白に関してはプロ級(自称)の西沢さんに事情を話し、
「10年近くワタル君の想いに気付かないくらい鈍感だからハッキリ言わないと伝わらないんじゃないかな?」
とアドバイスされるワタル君。
 
常日頃から凄まじく鈍感なハヤテと接しているだけに言う事が的確だね。
 
 
 
 
同じ頃、ナギとハヤテは伊澄さんと遭遇。
ワタル君が白皇辞める、という話になって伊澄さんは
 
 
「ワタル君、ナギの事が好きでナギを追いかけて白皇に入ったっていうのに……」
 
 
と憂かない顔。
そう、伊澄さんはワタルが好きなのはナギだと勘違いしているのだった。
 
これ自体はかなり最初の頃に出た設定だったし、
「ワタル君は本当にサキさんが好きなのね」
という発言もあって、そんな誤解はなくなったものだと思っていたが、違ったようだ。
  
好き、にもLIKEとLOVEがあるから、伊澄さんはLIKEの好きだと判断していたのかもしれない。
 
 
 
そしてワタルが告白しようとしている、という話は西沢さんを経由してサキさんに届く。
 
 
(そうか……やっぱり若は伊澄さんの事が……)
 
 

などと考え込むサキさん。
 
 
確か、ワタル君は以前、「私は君が欲しい!!」――じゃなくて、「お前が側にいるならそれでいい」とプロポーズ同然の台詞を口にしていたのだが、どうやらまだ安直にワタルとサキさんのカップリングは成立しない模様。
 
 
ただ、ワタルの言う「想いだけでも伝えておきたい」
 
「好きだ」
 
でなく
 
「好きだった」
 
と過去形になる可能性だって考えられる。
 
 
少なくともワタルの恋愛事情に関して暗い表情をしている時点でサキさんはワタルに(自覚の有無は別にしても)恋愛感情があるのは間違いないだろう。
 
 
早ければ来週。
長くても2週くらいの尺で片付きそうなこの問題。
 
 
ハヤテ周りの恋愛模様が進まないので、しばらくはこちらに期待して行きたい。
 
 
 
 
あまり関係ないけれど、ワタル君のレンタルビデオ屋の店内にピングドラムのポスター貼ってあったのに笑った。
流行を取り入れる云々以前に、畑先生はウテナ「受け手として最後に衝撃を受けた作品」と評しているくらいに幾原監督の作品が好きらしいから、そちらの意味を込めて出したと思われる。
 
 
そのうちピングドラムのパロが入る事に少しばかり期待している副管理人であった