ある日の飲み屋で一同に介したサキさんと他二人。
…………すいません、サキさんは本作でトップ3に入るくらいに好きなので贔屓しました。
正確にはサキさん、雪路ちゃん、牧村先生の三人。
雪路ちゃんと牧村先生はいいとして、サキさんと他二人の間に交流ってあったかな?
いかんな、覚えてない。
女三人集まって不況がどうのと言っていたのも最初だけで、話題に上がったのは結婚だった。
牧村先生から「優良物件」的ポジションの男性がいないかと振られた雪路ちゃんの脳裏に浮かんだのは薫先生。
確かに「優良物件」だが、浮かんでいるのがハヤテの真似してタキシード着た時の滑稽な姿というのが泣ける。
一方で一応、いますけど、と名乗りを上げたのはサキさん。
・若い
・かっこいい
・頼りがいがある
・自分で起業し店を構えている
確かに間違ってはいない。
読者ならすぐに気付いただろうけど、サキさんの指す「優良物件」は言うまでもなくワタル君。
顔を思い浮かべて赤くなってるサキさんが可愛いです。
ワタルはサキさん、伊澄さん、咲夜、シスターに加えて解釈次第では愛歌さんともフラグ発生してるわけで、それだけ見るとハヤテと同等かそれ以上。
リア充め……。
ちなみに副管理人はワタルとサキさんが一緒になるのが一番、自然かなと思ってます。
久しぶりにサキさんを見て気になったのは、彼女のワタルに対する感情が以前よりも恋愛寄りになっている気がする点。
本筋はナギの漫画とアテネだけに近いうちにとは言わないが、しばらく待てばこの二人の間に進展あるかも。
飲み会を終えて帰宅する雪路ちゃんは結婚相手に思いを馳せる。
浮かんだのは一緒に旅行に行ったときの薫先生。
だが、雪路ちゃんは
(あれはな〜。うーん……)
と何やら躊躇。
結婚、という人生の大事な局面に対する戸惑いよりも、薫先生に対する戸惑いのような物を感じるのは副管理人の深読みだろうか?
昔からの知り合いであり、今さら恋愛対象として見る事に戸惑いがあるのだろうか?
旅行の時は二人ともいい雰囲気だったんだが。
そんな雪路ちゃんが遭遇したのはヤクザに殴られそうになる絡まれる漫画家――足橋先生だった。
「ヤクザがカタギの人間に手を出すなよ」
「それ以上やるって言うなら、私の酔拳が火をふくわよ」
と珍しくカッコよく割り込んだ雪路ちゃんはヤクザを叩きのめして足橋先生の危機を救う。
雪路ちゃんも親の借金で少なからずヤクザに追われたりして修羅場くぐってるから強い強い。
そして挿入される次の煽り文句。
その日、人気まんが家、足橋剛治は、運命と出会った!!
窮地を救ってくれた相手に運命を感じるあたりはまるでナギがハヤテと出会った時のよう。
翌日。
「ウカウカしてると雪路をとられるぞ」と言われたのをきっかけに雪路ちゃんをラーメンにでも誘おうとした薫先生。
その眼前で颯爽と高級車に乗って登場した足橋先生は雪路ちゃんに付き合ってくれないか、と告げる。
(オレ以外にあいつの事を好きになる男がいるなんて……!!)
(これは……これは何かの間違いだ!!)
などと現実逃避していた薫先生だが、見知らぬその男が年間一千万部を売り上げる化け物漫画家だと知り、動揺を隠せず。
(例え相手が超人気まんが家であろうとも……オレの雪路があんな男になびくはずが――――!!)
満更でもないようです。
“オレの”雪路って、薫先生、あんた告白すらしてないじゃないですか。
雪路ちゃんが足橋先生の車でデート(と解釈しても差し支えはないだろう)に出掛けた事で凄まじいショックに襲われる薫先生。
小学生の頃からずっとすきだったにもかかわらず、自分がウカウカしている間に終わってしまった……。
だが、千桜さんは言う。
諦めるのは早い。
二人で積み重ねた日々は無駄ではなく、相手に伝わっていると信じるべきだと。
当事者の片割れである雪路ちゃんは夜景をバックにワインなぞ飲みながら足橋先生と会話中。
2千万の高級車に2つ合わせて6億のマンションという足橋先生周辺の金回りの凄さを実感しつつ、脳裏に浮かんだのはやっぱり薫先生だった。
ああ、もう、もどかしいな。
さっさと付き合っちゃえばいいのに。
そして雪路ちゃんは決断する。
「どうすれば、まんが家になれますか?」
って、おい!
薫先生との恋模様はどうした!!
しかも目にはばっちり$マークが浮かんでるし……。
千桜さんが凄く良い事を言ったのが全部、台無し。
流石は雪路ちゃん。
いい意味でも悪い意味でも常識の範疇に収まらない女だ。
こっからどうなるのか全く分からん。
正直、次週に続く気はあまりしない。
ただ、予期せぬ競争相手としてナギの前に雪路ちゃんが立ちはだかる可能性はある。
バカのようで修羅場を潜り抜けた事で培われたスペックの高さを保有する雪路ちゃんだから、漫画くらいスラスラ描けてもおかしくない。
ただ、これが単発で終わるなら、薫先生が勇気を振り絞って告白するきっかけの一つにはなったはず。
「ウカウカしていてはいけない」
という危機感を覚えた以上、今後、同じ徹を踏む事は少なくなるだろう。
空回りはしそうだけど
次号のサンデーはハヤテが表紙との事。
しばらく単発が続くなら、他のキャラにスポットライトが当たって楽しくなりそうだ。
次週も期待しよう