ハヤテのごとく! 第304話 「秋葉原の側にあるあの川が神田川なんだよ」

 
 
 
ボイラーが壊れたのでお風呂が沸かせない。
そうだ、銭湯に行こう!
 
 
 
そんなわけで今週のハヤテは戦闘――じゃなくて銭湯回です。
銭湯で神田川と来れば恐らく名曲、神田川を指しているんだろう。歌詞に
 
若かったあの頃。何も怖くなかった。ただあなたの優しさが怖かった
 
という有名なフレーズがあるが、小学生の頃は意味がよく分からなかったのを思い出しました。
 
 
 
さて、銭湯に行こうというハヤテの提案があったものの

『不特定多数相手に肌を見せたくない』という庶民感覚とは遠い所にいるナギとアテネがパスを選択。
ハヤテと風呂に行く事に何らかの抵抗があったらしいヒナギクさんもパス。
お金がないというある意味、一番、切実な理由で千桜さんもパスを選択し、蓋を開けてみれば銭湯に行くのはハヤテとマリアさんの二人だけに。
 
 
 
そのマリアさんマリアさん一見、しっかりしているようでいて、色々と一般常識に疎い事で有名。
銭湯を利用するのも初めてで、少しテンションが上がっている模様。
分からない事はハヤテに訊くつもりだったらしいが男湯と女湯に分かれているため協力できないと告げられるとマリアさんは重苦しい雰囲気を漂わせ、
 
「この先は私一人の戦いとなるわけですね……」
 
などと、まるでダンジョンの未探索エリアに単独で突入するようなコメントを残し、女湯へ足を進めるマリアさん
メイド服で銭湯に来たもんだから脱衣所で妙な注目を集めたりしつつ、

「本当に壁に富士山が描いてありますわね〜」
 
などと、やっぱりズレたコメントしながらゆったりするマリアさん
銭湯の壁に富士山と言えばひだまりスケッチアニメ版。
全然、関係ないですね、すいません。
 
 
 
一方、ハヤテは風呂で変態――じゃなくて虎鉄君と遭遇。
 
ハヤテをいつもストーキングしている
 
と気持ち悪い事を言い出す虎鉄君を風呂に沈めるハヤテ。
彼もだんだんと扱いが酷くなってきたな。
 
 
この作品の執事の例に漏れず、頑丈さには定評のある虎鉄君を倒すのに手間取ったハヤテ。
銭湯を出てみればそこには一足先に外で待っていたマリアさんの姿が。
 
 
「ハヤテ君がゆっくり温もっていたおかげで、すっかり身体が冷えてしまいましたわ」
「これは大ピンチですわ。このままではカゼをひいて死んでしまいます」

 
などと可愛く拗ねるマリアさんに自分の上着を着せる紳士的な行動を見せるハヤテ。
そして二人は焼き芋を食べながら仲良くアパートへ帰って行くのだった……。
 
 

あれ? おかしいな。
この作品、いつからマリアルートに入ったんだろう
 
 
 
とか思ってしまう程度にハヤテとマリアさんの間の空気が暖かだった。
 
 
そしてそんな二人を待っていたのは知識もないままボイラーを修理しようとして事態を悪化させた四人の姿であった。
修理に挑戦するシーンは出なかったが十中八九、ナギが適当に触ってダメにしたパターンだろうな。
ヒナギクさんと千桜さんという良識人が二人もいてナギを止められなかったのかと思ったが、ナギはここぞという時に人の話を聞かずに先走る傾向あるから仕方ない。
 
 
 
今回は銭湯回。
一つ屋根の下での同居生活とは言っても、起こせるイベントがそうそう多いわけではない。
ましてや時間経過が遅いため季節ごとのイベントを差し挟めないハヤテはこの手の単発ネタも出せる機会が限られてくるだろう。
 
 
主軸はナギとルカの対峙。そしてアテネの力の再生になるだろうが、その合間合間の小休止とも言うべきエピソードが今後、どの程度、入って来るか。
今後はこのあたりにも注目していきたい