ハヤテのごとく! 第291話 「どんな人でも見えない所で悩んでいる」

 
 
 
古い家具の整理をするハヤテを眺める千桜さんは本棚の中にあった
 
『黒魔術』
『世界魔法大全』
 
といったタイトルの本に厨二魂を刺激される。
この手の実用性皆無の本はやたらと魅力的に見えるから困る。
 
 
 
ページをめくった千桜さんは中に挟まっていた破れた写真を発見する。
28代目と…と記されているが、老人が写ったその写真を囲む二人を以前、法仙夜空が連れていた犬が見つめていた点からして写真の人物は今後の展開に何かしらの関係がある模様。
恐らく、ナギの漫画関連が一区切りつくまでは顕在化しないだろうが。
 
 
 
一方、こちらはナギサイド。
自分の中であるはずだった未来が失われ、どうやって生きていけばいいのかと失意に沈むナギが選択したのは学校に行く事だった。
 
学校で遭遇した泉達に勉学にでも目覚めたか? と冗談交じりで問われたのに対し
 
「ええ。将来まっとうな職業につきたいのなら、きちんと勉強しておかないといけないので」
 
と返し、雪路ちゃんの担当する世界史(世界史の担当だって忘れてました、すいません)のレポートをきっちり提出するナギ。
さらに発表された実力テストの点数では800点満点で706点で10位に入るほどの大活躍を見せるが、ナギ自身は以前、5位だったのに成績が下がっているのは漫画にうつつを抜かしていたからと逆効果。
 
 
ちなみに上位三名が
 
 
1位:ヒナギクさん 794点
2位:愛歌さん 752点
3位:伊澄さん 745点
 
 
でした。
ヒナギクさん8科目で794点とか完璧超人すぎる。
まあ、前からわかっていた事だけど。
 
 
 
鬱モードに突入するナギを励ます泉達。
 
理沙「しかしナギちゃん、人はなんでもかんでも一番になれるわけではないぞ!!」
 
 
そこへ現れる、なんでもかんでも一番の人――もといヒナギクさん。
ヒナギクさんが空気を読めとか言って怒られるの初めてじゃないか?
理不尽な怒られ方ではあるけど。
 
 
 
そして珍しく(というか初めて?)自分から剣道場へ足を運ぶナギ。
お忘れの方や知らない人のために補足しておくと、ナギは剣道部に幽霊部員ではあるけれど在籍してます。
 
 
 
お前はなんでも簡単に出来ると言うナギに対し、ヒナギクさんは最初から簡単に出来たものなんてない、と言った後、一瞬だけハヤテに目をやって思うように出来ない事だっていっぱいあると告げる。
 
ヒナギクさんなんかは過去の境遇が境遇だから、ナギなんかと比べ物にならないくらい試練の連続だったに違いない。
 
 
 
帰宅したナギに声をかけたのは千桜さんだった。
以前、ナギが爆笑した同人誌を差し出し、これにも負けていると思うかと千桜さんから問われたナギ。
 
 
(これは以前、私が大笑いした同人誌――。今、見直すと、見直すと――)
 
 
「いや、これには勝ってる」
 
 
 
マジで!?
  
この同人誌、ルカの描いたやつである可能性が高いのだが、自分の未熟さを知った今のナギをして勝っていると言わせるという事は、相当なレベル(悪い意味で)の作品だという事なのだが……いかん、不安だ。
 
 
そんな、意外に元気そうなナギを見て、千桜さんは翌日に開催される同人誌即売会を手伝わないかとナギを誘う。
ひょっとしたら次週でルカと運命の邂逅を果たすのだろうか?
ここからナギが同人活動へ目覚める過程が描かれるかも知れないので、期待したい