ハヤテのごとく! 第280話 「It’s DESTINY」

少年サンデー3000号という記念すべき号で堂々の巻頭カラーを任せられたハヤテのごとく! という作品。
連載開始直後から一部ではオタク向けだの何だと叩かれながらも今ではサンデーを代表する人気作に。
編集部はコナンが終わればハヤテを顔にせざるをえないのでコナンを終わらせられないとか聞いたが、真偽は不明。





そんなハヤテもねんどろいど化されるそうで、第一弾はヒナギクさん。
人気投票で二回連続トップだった事を鑑みれば当然といえるかも知れない。

立体造型に興味がない空間歪曲も、少しだけ心惹かれるものがある。


ただ、惜しむらくはネコミミ&シッポが標準装備だという点。


世の中、やはり獣耳なのか!?


個人的には全く魅力を感じないのだけれど。







さて、商品化はさておいて今週からは新展開。








冒頭で提示されたのは一億五千万と少しの借用書を手に佇む謎の少女。



「だから私は決めたんだ。サンタにさえ見捨てられたその日、たとえどれだけ理不尽な不幸が襲ってこようと絶対に泣いたりはしないんだって……!!」





今後の鍵となる新キャラなのか!?

などと、書いてるけど、この前のカラーにいた新キャラなんだろうな。








一方、こちらはナギのアパート。
引越しが無事に終わり、一息つく千桜さん。


彼女に早く住人が見つからないと家賃収入が得られないんじゃないかと指摘されたナギだが、その表情には自信が満ち溢れていた。



「言っとくが、そのための秘策なら、すでに用意してあるのだ!!!」



な、なんだってー(棒読み)




ナギが自信満々に叩き付けた「秘策」とは――自作の漫画でした。


うん、こうなる予感はしてたんだ。
千桜さんは「前衛芸術」と一刀両断。




同人誌としてではなく、出版社に持ち込むつもりらしいナギ。
確かに以前から雑誌の新人賞にも応募はしていたから不思議はない。





伊澄さんの、例によってナギ以上に混沌としている気がする4コマ等も差し挟まれる中、千桜さんは最近出会ったある少女を思い出していた。




考えられないような不幸に襲われながら、それを自分自身で何とかする努力家で漫画家志望の少女。

その少女こそ、冒頭で提示された一億五千万の借用書を手にした新キャラにして、第268話のカラーにいた見慣れないキャラ。


加えて言うなら、268話冒頭でナギが言っていた「ルカ」であり、千桜さんが海外旅行編ラストで出会っていたキャラの可能性が高いと思われる。




前回のカラーで提示された漫画系の話がここに来てようやく本格的に始動。



ネタ的な意味では面白いナギの漫画。
しかし、ナギはよく



自分の作風を理解出来ない方が悪い



というような態度を示しており、そこが個人的にナギを好きになれない理由の一つでもある。



プロットを作成し、不条理な脳内設定を排除するだけでもだいぶ違ってくるのだが、ナギは自分の漫画の何が悪いのか、多数の漫画を読んできているにもかかわらず理解出来ていない。


恐らく、新しいものに挑戦しようとして空回りしているんだろう。
で、本人が空回りしていると気付かないパターンか。



個人的にはナギや伊澄さんの漫画をあんな荒唐無稽に設定できる畑先生が凄いと思うわけだが。





最近、気になっていたのだが、当初、かなり脇キャラだった千桜さんがこうしてアパートに住むようになり、準レギュラー化が進んでいるという事。



今まではヒナギクさんや西沢さんの位置づけだったわけだが、(何かが起きない限りは)エンディングまでアパートが中心となる以上、ヒナギクさんや西沢さんが引っ越してくるくらいでないと、両者の出番が減りそうで怖い。



今後の展開としては



 出版社に持ち込み
 ↓
あっさりボツ
 ↓
やはり同人活動


という流れを予想。


ハヤテと同様(らしい)の境遇の少女にナギが何を想うのか。
そして、どんな台風の目になるのか。




今後の流れに注目したい