ハヤテのごとく! 第343話 「剣野カユラ、かく語りき 2」

 
 
 
さて、今週のハヤテ――なんですが、本編の前に扉絵の部分に注目しておきたい。
わりと有名所をスルーしがちな副管理人ではありますが、とりあえずチルノとセイバーライオンとドリフターズがあるのが確認できる。
こういう他作品のネタを挟んでくれてこそハヤテだなぁ、と思いました。
 
 
分かる範囲として挙げたのが東方と型月なのはあれですが一応、補足しておくと副管理人は東方や型月は好きですけど、何かにつけそれら出すのはどうかと思ってます。
 
 
 
前置きも終わった所で本編です。
  
住所不定&身元不明で警察に補導される剣野カユラなる新キャラ。
内容が内容だけに売れなかった自分の同人誌の続きを期待してくれたかも知れない相手。
彼女を助けようと、ナギは自分のアパートの住人だと嘘をつく。
 
 
事情聴取でもするのか、警官がナギも補導(作中では逮捕だとか言ってるが)しようとした所で
 
住所不定で捕まるのには慣れている(キリッ
 
と、ハヤテが登場。
 
 
警官をうまい具合に誤魔化してカユラをアパートまで連れて来る事に成功するナギ。
 
 
 
テント生活に慣れているからと庭先でテントを広げるカユラだが
 
「これから夏の暑さが厳しくなるのにクーラー付きの部屋よりテントを選ぶなんて凄いなカユラは!!」
 
というナギの一言であっさり屋内へ。
まあ、リアルに死ぬ危険あるからね。
 
 
 
部屋に移って早々、自分の物であろう漫画を次々に運び入れるカユラ。
両親の影響で生まれた頃からゲーム、まんが、アニメ漬けの生活を送っていた彼女は13年で10万冊以上のまんがを読んできたと自称。
 
 
13年で10万冊とか凄いな。
13×365=4745日。
閏年もカウントしてだいたい4750日。
 
 
それに×24時間で11万4000時間。
こう書けば1冊1時間ペースだが、まんがを読み始めるようになるまでの幼児期や睡眠時間その他諸々をカウントすれば実際はかなり短いはず。
まあ、この手の数字は「凄そう」と言うインパクトの提示だから真面目に考えない方がいいかも知れないけど。
 
 
 
 
カユラは言う。
 
10万冊読んできたが、その中に一人として1兆部売れるような作品が描きたいと言った人間はいなかった。
だから、その片鱗だけでも見せて欲しい。

 
 
 
それって、プロの漫画家が全員、一兆部と言うあり得ない数値を目標に設定してないだけなんじゃ…………
 
 
 
 
とりあえず、その場の流れもあって自分の同人誌を見せるナギ。
 
ナギ「自分の面白いと思うまんがが全然、通じないのだ!!」
 
 
 
いやいやいや。
何故、そういう結論になるんだよ。
 
ナギは前回、自分で「売れない物を売るのが営業だ」とか言って、
ルカが一生懸命、作品の質を上げてる横で、営業努力に終始してたじゃないか。

 
 
そんな努力してない作品を「自分の面白いと思うもの」として呼んでいいのだろうか?
それならまだ、先週提示された同人誌の方が何倍もマシだよ。
 
 
そしてナギ最大の過ちは自分が面白いと思うものが皆にとっての面白いという共通言語にはなり得ないという点。
この点が思い通りになるならば、同人業界で大手とそれ以外の中小規模のサークルとの差がもっと埋まっているはずだし、
アニメの感想で信者とアンチの対立構造だって生まれないはず。
 
 
ナギは技量面でもそうだが、こういった点をまず改善すべきではなかろうか?
 
 
 
そんなナギに、カユラは自分にはナギの想いが通じていると声をかける。
 
ハヤテはカユラなら、ナギのアドバイザーになれると判断し、助力を要請するがカユラは「ダメだ」と一刀両断。
 
 
理由としては
 
・通じているのは少なくとも、やる気があるというのは通じている、という意味で面白さそのものは理解出来ない
・自分のアドバイスで面白いものを描くのではなく、ナギ自身が一人で完成させることに意味がある
 
あたりだろうか?
 
 
とりあえず、今週でナギの認識にはまだまだ改善の余地があるとはっきりしたので残り二か月(作中の経過時間)で、それをどうするかが大きな課題になって来るだろう。
 
 
そのあたりに今後は注目していきたい