前回、自分の誕生日をアピールするのに失敗した西沢さん。
しかし、何とかハヤテに
「お誕生日おめでとう」
の一言だけでも口にして欲しい西沢さんは手法を変えて気付いてもらおうとする。
まずはわざとらしく
「今日の牡牛座は……突然のハプニングに注意、か」
と自分の誕生日の範囲を遠まわしに伝えてみるが、ハヤテはスルー。
それも当然。
ナギ主催の西沢さんサプライズバースデーパーティー(長いな、おい)を成功させるためには、自分が西沢さんの誕生日を知っていては話にならないのだから。
西沢さんのバイトが終了するまでの残り二時間。必死にシラを切り通さなくてはならない。
美希「これはなかなかすごい心理戦だな」
理沙「ああ、これは見応えあるぞ」
おい、そこ、遊んでんじゃねぇよ!
一方、必死に知らないフリをするハヤテに何とか誕生日だと気付いてもらおうと画策する西沢さんは会話で誘導しようとするが、ハヤテの絶妙な切り返しに敗北。
何故、こんなにややこしい流れになるんだ、と思わなくもないが逆に言えば西沢さんにとって、ハヤテに誕生日を祝ってもらうというのは、それほどまでに重要なのだという事なのだろう。
結局、西沢さんはハヤテに上手く誕生日を伝えられないままバイトを終えたのだが、ハヤテの鉄壁さが西沢さんのテンションを大幅下降させるハメに。
当初の予定では西沢さんが帰った後、大急ぎで店内を整えてから忘れ物がある、という口実で店に呼び戻す事になっていたのだが、テンション下降中の西沢さんは忘れ物を放置しておいてくれ、とそのまま帰ろうとする。
とっさにナギが口走ったのは
「旅行が終わってお前とずっと一緒にいられないからさみしいと言っているのだ!! わかったら戻ってきて私とお話しろ!!」
だった。
無論、呼び戻す口実として発した言葉ではあるが、ナギの本音が出た瞬間でもあっただろう。
(私の誕生日も忘れてるくせに)
と心の中で呟きながら来た道を引き返す西沢さん。
よくアホの子扱いされてるけど、こういう所が西沢さんのいい所だろう。
店に戻った西沢さんを待っていたのは自分を祝ってくれるハヤテやナギ。そして友人の姿だった。
涙ぐみながら感激してかナギに抱きつく西沢さんと慌てふためくナギ。
うん、いい話だったな。
途中のギャグがあるからこそ最後の部分が映えた回だった。
パロの多い時もいいけど、たまにはこういうのも悪くない、と思った